【終端駅 03】JR日高本線 様似
終端駅へ行こう、と思う時、鉄道路線図を眺めながらその駅名を心に映しとる。
様似は日高本線の終端駅。苫小牧の製紙工場を見ながら出発し海沿いを走ります。車窓には馬たちが遊ぶ牧場や湿地が広がっていました。
2015年1月、高波による土砂流出の影響で1年半にわたって鵡川~様似間が不通になっています。日高本線でも最も好きな駅の一つが大狩部駅ですが、確かに厚賀駅との間は波飛沫が列車にかかる様な海ぎわを走るのです。
大好きな大狩部駅
苫小牧から146.5kmの終端、様似駅。
しかし様似は当初から終端駅としてつくられたのではありません。
1987年に廃止された広尾線の広尾から襟裳岬を回って様似まで新しい線路で結ばれる予定でした。帯広と苫小牧を結ぶ海沿いの路線が予定されていたのです。しかし広尾線も「愛国」「幸福」という観光スポット的な駅舎を残して廃線となってしまいました。
その未成線を様似駅からJRバスが走っています。襟裳岬を通り広尾に向かうバスです。
日高本線は様似駅から苫小牧に戻ってゆきます。
※写真は全て2014年3月に撮影したものです
(写真・記事/住田至朗)