※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。2018年3月14日撮影。7000形連接式超低床電車(2007年〜2008年・4両稼働中)「ユートラム2」

鹿児島市交通局

1912年(大正元年)鹿児島電気軌道が路面電車の運行を開始したのが始まり。1928年(昭和3年)鹿児島市がこれを買収し、鹿児島市電気局として発足、路面電車事業を始めて現在に至っています。1945年(昭和20年)の鹿児島市大空襲で甚大な被害を受けました。1952年(昭和27年)には鹿児島市交通局に移管。年間のべ一千万人が利用する日本最南端の路面電車。軌間は標準軌(1435mm)。

4つの路線があります。

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第一期線:武之橋〜鹿児島駅 1914年開通
第二期線:高見馬場〜鹿児島中央駅前 1915年開通
谷山線:武之橋〜谷山 1912年開通 涙橋〜谷山は専用軌道
唐湊線:鹿児島中央駅前〜郡元 1959年開通

運行系統は2つです。

1系統(青)鹿児島駅前ー市役所前ー天文館通ー高見馬場ー武之橋ー郡元ー谷山
2系統(赤)鹿児島駅前ー市役所前ー天文館通ー高見馬場ー加治屋町ー鹿児島中央駅前ー郡元

鹿児島中央駅 大きく変わりました

九州新幹線開通で大変化です。1913年(大正2年)の開業時は武(たけ)駅、1927年(昭和2年)に西鹿児島駅に改称され、この駅名時代が長く続きました。2004年(平成16年)の九州新幹線が新八代から開通して鹿児島中央駅に改称されました。

鹿児島中央駅前停留場から乗ります。1994年(平成6年)に作られた2140形電車(2143)が来ました。これでまずは、2系統で郡元方面を目指します。

しかし、前面展望は2本ワイパーが邪魔して困難です。

さらに車内で運転士さんから1日フリー乗車券を買うなら神田(交通局前)で降りて鹿児島市交通局本局で買えば、3階の資料展示室と眼下に市電車庫が眺められると聞いて神田(交通局前)停留場で降ります。運賃は「この後、1日フリー乗車券を買うのだから要らないですよ」とフリー。停留場の手前から車両基地に線路が分岐しています。

鹿児島市交通局本局1階で1日フリー乗車券(600円)を購入してエレベーターで3階の資料展示室を見学しました。

窓からは車両基地全体が見えます。残念ながら京急ラッピング電車をこの日は見ることがありませんでした。

再び神田(交通局前)停留場で郡元行に乗ります。2本ワイパーの無い車両を待ちます。左に鹿児島中央駅前方面の神田(交通局前)停留場。7000形「ユートラム2」が来ました。

7000形の運転台。前面のガラスが少々遠いのですが、ワイパーは写らない様です。

0.3kmで唐湊(とそ)停留場。難読駅名です。残念なのは駅名標というか看板が進行方向の先にあって写らないのです。

さらに近い0.2kmで工学部前停留場。

路面電車の前面展望は意外に難しいです。天気は晴朗。次回【私鉄に乗ろう 56】鹿児島市交通局 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)