「新たな子育て世代を沿線地域に誘導し、沿線地域の開発を促進することで、今後の人口減少・超高齢社会における経営自立化を確実なものとするため、通学定期旅客運賃の値下げを実施する」

埼玉県さいたま市緑区。東京メトロ南北線、東急目黒線へ直通する埼玉高速鉄道線の始発駅、浦和美園。

この駅の周辺で開発されている戸建住宅に、どんなユーザーが移り住むか。2割以上も通学定期旅客運賃を値下げし、新たな定住促進を図る沿線のトレンドを垣間見た。

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戸建住宅の開発がすすむ現場は、浦和レッズの拠点 埼玉スタジアム2002 と、おだやかな綾瀬川、浦和美園駅を含むエリア。

今回、戸建住宅開発の現場として公開された物件は、イオン浦和美園点などへ結ばれる西口から歩いて10分。ボゥヴィラージュ浦和美園イストワール87。

価格帯は3980~5780万円

中央住宅(ポラスグループ)が手がける、87棟で、「フランス文化に根づく経年美に呼応し、住み続けるごとに成熟する住まい」という。

外観デザインは赤い屋根のモダン、オレンジ屋根のトラッド、ブラウン屋根のレジデンスの3タイプ。

インテリアデザインは、こもれび、フレンチ、リゾート、アトリエの4タイプ。すべての棟に共通し、ポラスオリジナル珪藻土(けいそうど)マチエールヌーボー、経年変化が美しい天然木突板フローリングが設置されている。

また、ボゥヴィラージュ浦和美園イストワール87の特徴は、87棟すべてが敷地面積150平米以上という点。

2台置ける駐車スペースに、プールやバーベキューも広げられる庭がつく。さらに、この地域は15メートルという高さ制限があり、「周辺に巨大マンションが建つなどで、日照の不安もない」という。

どんな人たちがここ浦和美園を選ぶか

浦和美園駅から徒歩10分ほど、150平米以上で、4000~5000万円台の戸建住宅に、どんなユーザーが移り住むか。

現場スタッフは、「都内に職場を持ち、子どもを抱えるファミリー。パパは始発電車でゆっくり座って通勤。『新しい街で、新たな出会いや子どもとの時間を体感したい』というパパ・ママたちに受けている」という。

この価格帯の戸建住宅が、「1週間に1軒のペースで売れている」というから驚く。

東京2020オリンピック・パラリンピックでは、すぐ近くにある埼玉スタジアム2002がサッカーの開催地に決定している。埼玉スタジアムは、「サッカーだけなく、緑豊かな広場が複数あり、このエリアのセントラルパーク的な位置づけ」という。

現場スタッフは、「ボゥヴィラージュ浦和美園イストワール87から埼玉スタジアムまでは、歩いて出かけられる距離。それも注目されている魅力のひとつ」とも話していた。

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