娘から母へ、妹から兄へ、先輩から後輩へ―――。自分でつくる弁当がつなぐ、リアルドキュメンタリー動画3本が、5月13日「母の日」を前に、合計再生回数60万回を超えている。

第1弾「娘から母へ」は、幼稚園から高校卒業まで8年間、毎朝4時半に起きて弁当をつくってくれた母親に、娘が弁当をつくって渡すという内容。

「力の強い母のつくるおにぎりは、いつもぎゅっと硬くてしっかりしていた。おにぎりの日はいつも楽しみ。握る力のぶんだけ母の愛情が、お米にこもっていたんだな、って」

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母親の弁当の思い出をそう振り返る娘。結婚し、彼女も娘を出産し、夫の弁当もつくるようになったいま、栄養や彩りなど、当時の母の想いに気づかされたという。母の立場になったいまだからこそ、母親に「ありがとう、世界一おいしかったよ」という感謝の気持ちを込めて弁当を贈る。

第2弾「妹から兄へ」は、妹が初めてつくる弁当を、地元・広島を離れ、東京に住む兄へおくるという内容。

妹が小学生のころ、母親が仕事で家にいないとき、早起きして弁当をつくってくれたという妹思いの兄。そんな兄が上京し、ひとり暮らしを始めてから5年がたったとき。

「いま、兄は外食ばかりみたいなので、わたしのつくった弁当を食べさせたい」。応援と感謝の気持ちが込められた、愛情たっぷりの弁当を贈るシーンに注目。

第3弾「先輩から後輩へ」は、福岡でのバスガイド時代に出会った、会社の後輩「もんち」に感謝の気持ちを込めて、先輩から弁当を贈るという内容。

ともに仕事で切磋琢磨し、プライベートでも遊び仲間として同じ時間を過ごし、いつしか姉妹のような関係になっていたというふたり。

仕事で落ち込んだときは、「先輩が元気になる弁当をつくる」と、もんちが弁当をつくってはげましてくれたこともあったとか。

いまは互いに結婚し、別々の県で暮らすふたり。もんちが待望の第一子を授かった、といううれしい報告を聞き、祝いたい気持や、弁当で励ましてくれたことへの感謝の気持ちを込め、弁当を贈る。

こうした動画を手がけたのは、ニチレイフーズ。昨年、130万回再生を記録し話題を呼んだ「世界一のランチ」篇が記憶に新しい。この3本の動画は、この「世界一のランチ」の完全リアルドキュメンタリー版。一般公募のなかから選ばれた3人に弁当の思い出とメッセージを聞き込み、ニチレイフーズが仕立てたもの。2018年3月に公開した。