「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」というデザインコンセプトで、西武鉄道が開発中の新型特急。

その運行開始について同社は、2018年度末と伝えた。

同社は昨年、この新フラッグシップ特急車両について、「8両編成、7本(合計56両)をつくる」と発表。既存の10000系ニューレッドアローが7両編成12本。40000系 S-TRAIN が10両編成だから、この新フラッグシップ車が初めて登場する2018年度末は、優等列車に、7両・8両・10両編成が混在する。

3両編成単位の東武特急500系リバティ、JR東日本が開発中の伊豆方面新型特急E261系など、在来線特急のトレンドは、高付加価値・高効率輸送。両数や本数を減らし、利用率や単価を上げる狙いがあるか。

同社は今年度、こうした新型特急車両投入のほか、駅舎補助電源装置の導入、保線保守用車(マルチプルタイタンパーなど)の更新、ホームドアの設置、新宿線連続立体交差事業・東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)などをすすめていく。