23区内の駅がずらり「渋谷駅30分圏内・中古マンションの価格相場が安い駅トップ15」発表! 1位は鉄道好きなら知ってる? 都営浅草線の始発駅
SUUMOジャーナル(リクルート)が「渋谷駅まで電車で30分以内にある中古マンションの価格相場が安い駅ランキング」の2025年版を発表しました。「シングル向け」物件では、トップ15のうち14駅が東京23区内の駅という結果に。どのような街が上位にランクインしたのでしょうか?
シングル編はランキングトップ15のうち14駅が23区内!

ランキング全体では、トップ15のうち14駅を東京23区内の駅が占め、都心の主要駅へのアクセスの良さがうかがえる結果となりました 。
シングル向け1位は都営浅草線「西馬込駅」

専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル向け」物件で価格相場が最も安かったのは、東京都大田区にある都営浅草線の始発駅「西馬込駅」でした。渋谷駅までは乗り換え1回・約21分でアクセスが可能。東京23区内でありながら座って通勤しやすい、稀有な環境です。価格相場は3,199万円。駅周辺はスーパーや商店街が充実しており、落ち着いた暮らしができる住環境が整っています 。

自然と触れ合いやすい環境も魅力。桜と水をテーマとした散策路「桜のプロムナード」が緑道として整備されていますし、七大本山のひとつ「池上本門寺」が徒歩圏内で、隣接する「本門寺公園」は散策にぴったり。丘陵地を活かした「池上梅園」は、梅の花が咲くシーズン中はライトアップも行われ、遠方から訪れる人も多い、人気スポットです。少し足を伸ばせば、バタフライガーデンとして知られる「山王花清水公園」もあります。
ちなみに、西馬込駅近くには東京都交通局の車両基地「馬込車両検修場」があり、車両基地の上にかかる「道々女木橋(とどめきばし)」から、検査車両をけん引する電気機関車E5000形などを見ることができます。毎年11月のイベント「都営フェスタ」の会場にもなっており、鉄道好きな人にもおすすめの立地です。
【参考】
馬込車両検修場で「都営フェスタ」2024年も開催 プレミアムな工場内見学も(※2024年11月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/12985586.html
2・3位は都営三田線「板橋区役所前駅」「板橋本町駅」

2位は「板橋区役所前駅」、3位は隣駅の「板橋本町駅」と都営三田線の駅が続きました。価格相場は板橋区役所前駅が3,280万円、板橋本町駅が3,299万5,000円で、どちらも東京都板橋区の駅です。5位の東武東上線「大山駅」(価格相場3,385万円)も板橋区にあります。
「板橋駅」に出るとJR埼京線の利用が可能。ほかにも「成増駅」からは東京メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れており、板橋区から都心や埼玉方面にアクセスしやすい環境です。
ファミリー編は小田急線「読売ランド前」「生田」のワンツー!

専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー向け」物件では、神奈川県川崎市多摩区にある小田急小田原線・読売ランド前駅が2,889万円で1位となりました。駅周辺は落ち着いた住宅街で、商店街もあり生活しやすい環境です。
2位は同じく小田急小田原線の生田駅(3,235万円)、3位には埼玉県戸田市にあるJR埼京線・戸田駅(3,650万円)がランクインしました。シングル向けとは対照的に、トップ15には神奈川県や埼玉県の駅が多く名を連ね、都心から少し離れることで価格を抑えつつ、広い住まいを求める傾向が見られました。
なお、1位の読売ランド前駅と2位の生田駅は「新宿駅まで電車で30分以内の家賃相場が安い駅」「渋谷駅まで電車で30分以内の家賃相場が安い駅」でもワンツーフィニッシュとなっており、抑えた価格で便利に暮らしたい人に人気の街であることが分かります。
【参考】
「新宿駅まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅トップ15」発表!小田急線沿線が狙い目? 1位は超有名遊園地の最寄り駅
https://tetsudo-ch.com/13006188.html
【参考】
「渋谷駅まで電車で30分以内」家賃相場の安い駅ランキング2025年 狙い目は小田急線沿線
https://tetsudo-ch.com/13010600.html
調査概要
調査対象駅: SUUMOに掲載されている渋谷駅まで電車で30分圏内の駅(掲載物件20件以上)
調査対象物件: 駅徒歩15分圏内、築年数40年未満の中古マンション
シングル向け:専有面積20平米以上~50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上~80平米未満
データ抽出期間: 2024年12月~2025年5月
所要時間の算出: 2025年5月26日時点の「駅探」サービスを使用し、平日朝7時30分~9時の最短時間を表示
大規模再開発で進化を続ける渋谷駅へのアクセスと、価格のバランスが取れた駅が明らかになった今回の調査。シングル向けでは利便性の高い23区内、ファミリー向けでは郊外と、ライフスタイルによるニーズの違いが鮮明になりました。ご自身の予算や暮らし方に合わせて、住まい探しの参考にしてみてはいかがでしょうか。
(注釈のない画像:Pixta)
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