新幹線の下回りについた雪。盛岡駅で人の手で落としていた作業が、自動化へ―――。

JR東日本は、田沢湖線(秋田新幹線)大釜駅の配線とホーム位置を改良し、融雪装置を設置。2019年度冬期から稼働させる。

新設する噴射ユニットは56組、噴射ポンプは14台。噴出量は3分間で約50トン(1編成あたり)。

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約60度の温水を台車の下から噴射し、雪を融かして落とす。

温水は、一部水道水から補給された冷水をボイラーで温水化。ポンプで汲み上げられ、噴射ユニットから噴射される。また融けた雪の水や噴射水は、再びボイラへと戻る。

この融雪装置設置のため、大釜駅の配線・ホーム移設などの作業を、5月下旬から実施。

現行の下り1番線の線路を撤去し、上りホームの北側に上り1番線の線路を新たに敷設。この新たな上り1番線上に、融雪装置を置く。

この融雪装置稼働にあわせ、盛岡駅での雪ベラによる人力作業は、2018年度冬期間までに。