1999年度には鉄道コンテナ輸送事業者(CTO)が、2013年度に完成車鉄道輸送事業者(AFTO)が自由化された、インド。

JR貨物と鴻池運輸は、インドでの完成車(自動車)鉄道輸送技術の実現可能性調査をことし6月から2019年3月まで実施する。

同調査で、日本の鉄道輸送技術等を導入した完成車輸送ネットワークを構築し、完成車輸送のモーダルシフトを実現。カーキャリア不足、交通渋滞、交通事故、環境問題といったインドにある課題の解決を図る構え。

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この調査は、経済産業省が公示した「平成30年度 質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」に事業名称「インド国・日本企業のインド進出に資する完成車における鉄道輸送技術の実現可能性調査」で応募し、採択されたことからスタートした。

インドでは、急速な経済成長による貨物輸送量の増加に対応するため、国内を縦横断する貨物専用鉄道 DFC(Dedicated Freight Corridor)の建設をすすめている。その西回廊は、日本政府の円借款による支援が行われている。

また鴻池運輸は、2016年、インドの現地企業と合弁でCTO事業会社 Joshi Konoike Transport & Infrastructure Pvt.Ltd.(JKTI)を設立し、日本企業として初めて、インドの鉄道コンテナ輸送に本格参入した。