正面から陽光が射す【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その16

2019.09.03

正面から陽光が射すという逆光状態なので出雲大社前駅まで行って、川跡駅に戻る事にします。念の為、後方展望を撮ってゆくことにしました。

で、11分で出雲大社前駅に到着。駅舎の隣に入口があって「日本最古級の電車 デハ二50形 52号車」の車内見学ができます。夕方前で直射日光がキツくて看板が飛んじゃってます。映画“RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語”の主人公になった車両ですね。

一畑電車の前身一畑電気鉄道の自社発注車両。1928年(昭和3年)北松江線小境灘(現・一畑口駅)から一畑駅まで全通した際に導入されました。この52号車は、1928年、最初は電装なしの小手荷物室付制御客車として日本車輌製造が作りました。1929年(昭和4年)には電動客車に改造されました。老朽化は否めず現在の安全基準を満たすことができないこともあって2009年(平成21年)営業運転を終了しています。その時は「お座敷列車」に改造された状態でした。

扉は手動です。「手」が見えませんが「手動扉」と表示されています。この部分が小手荷物室。

運転室。車籍は残されていて、動態保存も考えられています。

客室にも入れます。

現役時代はお座敷列車に改装されていましたが、2009年8月に一畑電車を舞台とした映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』のロケーション撮影用にロングシートに改装されています。天井も段差が設けられ二重屋根の明かり取り窓を模したものに作り替えられています。撮影隊美術部の仕事です。出雲大社駅に静態で展示されていた車両には吊手はありませんでした。撮影時には沿線に保存されていた車両から一時的に借用しました。

出雲大社前駅舎正面。夕方の斜光です。1930年(昭和5年)大社神門前駅として開業しました。1970年(昭和45年)に現在の出雲大社前駅に改称。

駅舎は1996年(平成8年)国の登録有形文化財に登録されました。銘板があります。経済産業省の近代化産業遺産って現役施設なのに「遺産」なんですねぇ。ちょっと不思議。2012年(平成24年)島根県と合同整備事業で駅舎が改装されました。外装の塗装、ステンドグラス、窓、照明などが新しくされました。上のデハニ車両展示スペースもこの時に設けられたものです。

駅舎からホームへの出入口、時計は15時26分。次の川跡行は15:35です。

更に木製の改札があり駅員さんが改札します。2014年(平成26年)に新しくされた改札口です。島根県林業課の県産木材利用促進事業の一環です。何にしても、木製改札口というのが良いですね。

では、次回【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その17 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)


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