トップ画像の位置関係にデハ二50形 52号車が置かれています。

1番線ホームには川跡行。

2番線の車止め。

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駅名標。1930年(昭和5年)大社神門駅として開業。1970年(昭和45年)出雲大社前駅に改称。2012年(平成24年)駅舎改築。平均乗車人員は、576人/日(2012年 一畑電車調べ)。

出雲大社前駅から、ほぼ東に向かいます。順光です。

もちろん、微妙にカーブもします。

出雲大社前駅から1.9kmで浜山公園北口駅。この駅とは相性が悪いのか、往路・復路ともに撮影に失敗しました。何故かな? 言い訳すると、一畑電車の新型車両でもそれなりに揺れが激しいのです。

駅名標。1930年(昭和5年)鑓ヶ崎駅(やりがさきえき)として開業。1974年(昭和49年)頃から駅の南200mほどの場所に浜山公園が造成されます。国体に向けた巨大な施設が作られ、1977年(昭和52年)現在の浜山公園北口駅に改称されています。平均乗車人員は、192人/日(2015年 一畑電車調べ)。

川跡駅に向かって基本的には真っ直ぐ。

2.0kmで遙堪(ようかん)駅。難読駅名ですねぇ。

駅名標。1930年(昭和5年)開業。地図で見ても遙堪という地名は見当たらないみたいなんですが、遙堪小学校、遙堪郵便局があるので古い地名でしょうか。

一畑電車のホームページに答えがありました。以下に引用します。


古くは遙堪峠を越える「鰐淵寺(がくえんじ)」への巡礼の道の入口でした。

「遙堪」という地名の由来には諸説ありますが、その昔、斐伊川が注ぐ菱根池という大池があり、「遥かに水を湛える(たたえる)」が変化して「遙堪」になったと言われています。

駅の北側、鼻高山・弥山のそびえる北山山脈の麓には、出雲風土記の時代、8世紀から美保関・日御碕を結ぶ古道が通っていたといわれており、平成5年に自然観察路として再生されました。北山の山腹に点々と残っている古道へ通じる案内板には、「天平古道入口」と記されています。

ちなみに「鰐淵寺(がくえんじ)」は、駅北の深い山の中にあります。日本海側からの道路は通じていますが、出雲側に道はありません。少なくとも地図には出ていません。駅名標の背後に見える高い山をいくつも越えてゆくのです。昔の人は歩いて行ったのでしょうか。すごいなぁ。

 

出雲の古い歴史が感じられる駅名でした。

では、【私鉄に乗ろう92】一畑電車 その18 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)