東京電力パワーグリッド（東電PG）、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークは、第5世代移動通信システム（5G）導入にむけ、2019年度上期から電柱などの電力インフラを利用し、携帯電話基地局の設置場所や設備を効率的に共用するための共同実証に取り組むことで合意。

5Gは、高速化・大容量化による高周波数帯を利用することで、4Gに比べて基地局数の増加が見込まれている。

また、基地局数が増えることで設置場所の確保が課題で、アンテナなどの設備が林立することで景観上の配慮も重要に。

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こうした背景から、これまで東電PGはKDDIの協力のもと、電柱などの電力インフラを使い、基地局設備を携帯電話事業者間で共用するための検討を進めてきた。

今回は、実機を用いて複数の携帯電話事業者等で設置場所や設備を共用するシェアリングを実証していく。

本実証には、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークも参加し、シェアリングの実現可能性について確認。

具体的には、電柱上の基地局設置に関する資機材・機器配置、施工性、保守性やアンテナの共有による電波の干渉状況などを評価。

電柱を複数の携帯電話事業者が共用することで、都市部での柔軟な基地局の整備や、地方での早期のサービス開始等多様なニーズに応える。

また、設置場所の確保、設備の林立による景観上の課題も解消することが期待されている。