※2016年9月撮影 早雲山駅

県道723号線がケーブルカーの下を通っています。上強羅駅でケーブルカーを越えるには県道を回るしかないワケです。

早雲山駅に着きました。駅舎は工事中。どうやらロープウェイ駅との接続改良工事の様です。

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ここは復路で撮った後方展望で早雲山駅のアプローチ。奥にケーブルカーをぶら下げるケーブルを動かす駆動装置があります。実質的な運転室です。

ケーブルカーの最上部(早雲山駅側)の運転台からケーブル駆動部分を見ています。

ホームから望遠レンズで下を写します。行き違い所まで600m。上強羅駅と中強羅駅も見えます。行き違い所から上の勾配がキツい様に見えます。

駅名標。標高は750m。駅舎の工事中で、何度も来ているのになんだかヨク分からないです。以前はぐるっと回ってロープウェイ駅に行った様な気がしますが改札口が昔と反対のロープウェイ駅へのショートカット方向に改変される感じでした。

下りケーブルカーにそのまま乗ります。流石にそんな唐変木は筆者だけでした。(笑)小田原駅で買った「トコトコきっぷ」という1日フリーきっぷが小田原〜早雲山間乗り降り自由なので、どのみちこの先のロープウェイには追加で切符を買わないと乗れないのです。おまけにこの日は箱根ロープウェイが定期点検で運行していません。観光客は代行バスで桃源台に向かうことになっていました。むしろ代行バスに乗ってみたいという気持ちがありましたが。

しかし、先頭に乗ると往路の後方展望と同じ眺めなので、敢えて最後尾に乗って、また後方展望を撮りました。あまり面白くないのですが、何点か写真をご覧ください。

行き違い所で、今度は乗っているケーブルカーもケーブルにぶら下がっているのが分かります。

ポイントの部分にもご注目ください。アップにするとぶら下がっているケーブルがハッキリ分かります。

強羅駅に近づいて望遠レンズで上を見ると「行き違い所」と手前の公園上駅、公園下駅が見えます。考えて見ると高尾山のケーブルカーには頭上の電線やそれを支える鉄柱がここまでたくさんないです。何が違うのでしょうか。

強羅駅に着いた車両。右が降車ホームです。

正面の改札からダイレクトに登山鉄道に乗り換えることができます。

古いタイプの車両が停まっているのが嬉しいですね。ケーブルカーと同様に登山電車も後方展望を撮ることになります。では、箱根湯本駅に戻ります。

【私鉄に乗ろう95】箱根登山鉄道 その16 に続きます。

追記:

このコラムは、2019年9月に書かれたものです。御存知の様に、2019年10月12日に関東から東北に上陸した大型で強力な台風19号は、関東甲信越と東北地方に甚大な災害をもたらしました。台風によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。被災された皆様にお見舞い申し上げます。

また台風19号は箱根登山鉄道にも甚大な被害をもたらしました。箱根周辺では、1,000ミリを越える前代未聞の雨量が記録されたのです。ニュース映像などを見る限りでは路盤や橋梁などの被害は凄まじい状態です。長い歴史と風雪に耐えてきた箱根登山鉄道が箱根湯本駅と強羅駅間で運休という事態になっています。現在は代行バスが運行されています。幸い箱根登山ケーブルカーは10月16日から運行が再開されています。

被害に遭われた箱根登山鉄道にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を心からお祈りいたします。

また復旧などの情報も随時。お知らせいたします。

(写真・記事/住田至朗)