流氷物語号
※写真はJR北海道ホームページより

1990年(平成2年)から「オホーツク流氷ノロッコ号」が運転された。ディーゼル機関車が旧型客車を牽引していたが、途中で「流氷ノロッコ号」に改称され車両も新しくされた。しかし2016年2月でディーゼル機関車で客車を牽引する運行が終了した。

そして、今回登場した「流氷物語号」が「流氷ノロッコ号」に替わって運行されることになる。通常は1月下旬から3月上旬の流氷観光期に1日2往復運転されていたが、新しい「流氷物語号」についてJR北海道は10月下旬に改めて運行期間・運転時刻を発表する予定だ。

ADVERTISEMENT

使用される車両はイラストを見る限り釧網本線で使用されているキハ54の様だ。

《「オホーツクブルー」車両》
流氷をイメージした白で「知床連山」「エゾスカシユリ」が左右に配置される。※

※オホーツクブルーは澄み切った青空・オホーツクの海の青・流氷の青・北方民族衣装の青など、オホーツクの雄大な自然や歴史を象徴するエリアカラーとしてオホーツク・シンボル委員会が定めた色。エゾスカシユリは6-7月に咲くオレンジ色の百合、北海道、樺太、シベリアに分布している。
流氷物語号
※写真はJR北海道ホームページより

《白車両》
流氷をイメージした白い車体にオホーツクブルーで「流氷」と「クリオネ」が左右に配される。※

※クリオネは「流氷の天使」「氷の妖精」とも呼ばれる腹足綱裸殻翼足類という巻き貝の仲間だが貝殻を持たない。英語では「sea angel」とも呼ばれる。ギリシア神話の女神クレイオーに由来する名前。
流氷物語号
※写真はJR北海道ホームページより

台風や大雨の被害を受けて幹線の数カ所が不通のままになっているJR北海道だが、路盤が凍り付く季節までに復旧しなければ、復旧は来春以降にずれ込んでしまうだろうと言われている。

最も深刻なのは橋梁3本が流出した他に合計12箇所もの損壊を受けた石勝線・根室線トマム〜芽室間だ。

JR北海道単独での復旧計画の問題では無い。河川管理者などが河川の改修内容を決定しなければ橋梁の設計が出来ない。信号制御システムなどの再構築もあり前途多難だ。

幸い釧網本線は、塘路~茅沼間等の線路冠水及び河川増水による運転見合わせで、9月14日から釧路〜摩周は運転再開された。摩周〜知床斜里については9月16日に運転が再開される予定。

JR北海道を応援したい気持ちがあって、ついついニュースでも取り上げてしまうことを御宥恕ください。