ファーウェイ(Huawei、華為技術)は、都市鉄道ライトクラウド(Urban Rail Light Cloud)、次世代LTE-R、5Gデジタル屋内システム(DIS)ソリューションを正式発表。

クラウドベースのサービス、ブロードバンド接続、接続性の向上したデジタル鉄道を提供し、鉄道事業者が安全でスマート、より効率的な鉄道輸送システムを構築し、継続的に輸送能力を向上させるイノベーションとして、UITP Global Public Transport Summit 2019(UITPグローバル公共輸送サミット2019)で発表した。

都市鉄道ライトクラウド

都市鉄道ライトクラウド・ソリューションは、高度な仮想化技術を活用し、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、セキュリティーリソースを物理デバイスから仮想リソースプールに変換。

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これらのリソースは、仮想ホスト、仮想ネットワークデバイス、仮想セキュリティーデバイスを介してアプリケーションシステムに割り当てられる。

これでデータセンターデバイスの統合を可能にし、デバイスの調達・展開コストを削減。乗客定員が中小規模である鉄道輸送(例:ライトレール、モノレール、路面電車、リニアモーターカーシステム、都市高速鉄道)などがターゲット。

また、都市鉄道クラウドサービスの単一シナリオ(ISCS/TIAS、ACC/MLCコンバージェンスセンター、道路ネットワークアプリケーションクラウド)にも適用でき、統合クラウドと都市鉄道クラウドへの拡張をサポートする。

次世代LTE-R

LTE-Rソリューションは、パートナーと顧客によって検証され、まず中国で展開。5G指向の進化とGSM-Rとの相互接続性をサポートする。

その機能には、ミッションクリティカル・プッシュツートーク(MCPTT)音声、ビデオ、データなど複数のトランキングサービス、ひとつのLTE-Rネットワークを利用した列車制御、列車配車、乗客情報システム(PIS)、CCTVなどの鉄道サービスが含まれる。

5G DIS

5G DISソリューションは、スマート輸送ハブ向けの優れた5Gネットワークソリューション 5G LampSite が主軸。

DISソリューションの一部となる 5G LampSite は、複数の高度な技術を使用してLTEと5Gの両方をサポート。シンプルな導入と簡素化された維持・管理を可能にする。

多数の乗客にインテリジェント通信サービスを提供し、スムーズで効率的な乗客フロー管理、セキュリティーチェック、発券を可能にすることで、スマート輸送ハブの構築をめざす。