日本から海外へ送金する場合、リアルにかかってくる手数料って実際いくらなんだろう?

海外送金を経験した人は、誰もが一度は感じるはず。

隠れコストなく早くて安い海外送金を展開するフィンテック海外送金サービス「TransferWise」のTransferWise Ltd.は、海外送金についての調査結果を考察。ITジャーナリスト松村太郎氏の協力を得てレポートを発表した。

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こうした調査が行われるのには、旅行やショッピング、ビジネス、教育などのボーダーレス化によって、海外送金の需要は世界的に高まっているという背景がある。

手数料の存在と銀行依存

日本に住む多くの人々が外貨に触れる多くの場面は、海外旅行だ。

例えばアメリカへ旅行をする場合、米ドルを銀行や空港などで両替して持参。

そのとき、ニュースなどで確認できる為替レートに対して、1~5 円の為替手数料が上乗せされている。

また、クレジットカードも同様で、計算日のレートに1.6~2.16%の為替手数料が上乗せされた日本円が請求される。

いっぽう、オンラインのショッピングやオークションなどを利用する、滞在型旅行プランなどの購入で海外に直接送金する、あるいは出張や家族の留学などの資金の送金なども増えている。

日本資金決済業協会が2018年4月に行った調査によると、銀行で海外送金ができることを知っていると答えた人は97%、銀行を利用して送金を行った利用者は92%にのぼる。

また海外送金の手段として資金移動業を知っている人は45%、利用者は33%のとどまった。

手数料の不明瞭さがいまだに……

こうした背景があるなか、銀行の海外送金サービスの手数料はより複雑化している。

TransferWise の調査によると、一般的な大手銀行では、5万円までの送金には1/20の為替手数料が必要となり、その最低料金は2500円もしくは25ドル。

つまり、50000円送金する場合も、10000円送金する場合も、2500円の為替手数料がかかる。

場合によっては、さらに中継手数料が差し引かれる。

こうした手数料の存在から「いくら振り込めば100ドルを送金できるのか」といった不明瞭さ出てくる。

見える手数料、着金の速さ、資金保証で注目

調査を行った TransferWise は、米ドルの場合、送金額の 0.55%+100 円という手数料設定。

10000円の送金にかかる手数料は155円と、最も安い金額に。

しかも、為替手数料やレートの上乗せ(スプレッド)もないため、とくに少額になりがちなショッピングやオークション利用などにかかわる海外送金を行う場合、TransferWise などのサービスを選ぶ人が増えている。

また、リアル窓口で対応する銀行と決定的に違うのが、時間と手間。

TransferWise などの海外送金サービスは、送金手続きをウェブやアプリで実行。

資金の移動をオンラインバンキングで TransferWise あてに振込(もしくは振込予約)を行えば、すべての手続きがいつでもスマートフォンで完了できる。

さらに、着金までの時間も短縮。一般的な銀行が1~6営業日なのに対し、TransferWise は両替後1~2日で着金が完了。

加えて預かり資金は100%保証してくれる点もユーザーに受けている。

海外のネットショッピングやオークションなどを活用するユーザーは、こうした利点でフィンテック海外送金サービスを選ぶのかもしれない。

<TransferWise>