空間情報コンサルタントのアジア航測は、鉄道分野でのMMS(Mobile Mapping System)技術を用いた新サービス、「RaiLis(レイリス)」を2019年7月から展開。

このMMSは、レーザスキャナ、デジタルカメラ、GNSS測量機、IMUなどのセンサを車両に搭載し、移動しながら周辺の3次元情報を取得する技術。

アジア航測は、1998年ごろから道路分野を中心にMMSを用いた国内最高水準の計測サービスをいち早く提供。

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このMMS技術を鉄道に適用すべく、2014年からJR西日本と共同で技術開発に着手。今回、RaiLis(レイリス)というブランドで、鉄道事業者むけのMMS技術サービスの提供を開始した。

3次元点群データ取得、コンサルティング、システム構築に貢献

このRaiLis(レイリス)には、アジア航測のMMS機材を鉄道事業者が牽引するトロ台車などに搭載し、線路・周辺設備の高密度3次元点群データを取得する計測サービス、取得した3次元点群データの解析処理を行い、建築限界確認、ホーム限界測定、見通し解析などのレポートや、図面データを作成するコンサルティングサービス、3次元点群データ上で測定作業や帳票出力等を効率的に行うためのシステム構築サービスが含まれる。

同社は今後、法令検査への適用や、仮想空間での施設管理業務の場面に役立つ計測・解析技術を一貫して提供していく構え。