導入イメージ 画像:NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズはJR東日本の協力のもと、「モバイルSuica」を活用することで交通費の精算を簡素化し社内の業務プロセスを劇的に効率化するサービス「Smart Go」を、2019年9月25日より提供開始する。

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業務で発生する交通費を従業員が立て替え、後から精算手続きを行う――そんな煩雑な業務に加え、申請手続きや上長・経理担当によるチェック・承認なども含めると、交通費精算業務には結構なコストがかかってしまう。申請漏れや記入ミスによるロスも無視できるものではない。

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これを簡素化するため、NTTコミュニケーションズとJR東日本はデジタルトランスフォーメーション(DX)によって立て替え払いとそれに伴う精算申請を簡素化する。(※)

※デジタルトランスフォーメーションとは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念。2004年、スウェーデン ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされている。ビジネスにおいてはIT技術を用いたイノベーションや新規事業の創出などを指すことが多い。

「Smart Go」は「モバイルSuica」サービスと連携。JR東日本が本サービス専用に提供する「モバイルSuica」データ取得用のサーバーから自動で利用履歴を取得し、それらの情報を画面・CSVダウンロードで提供する。当然ながら、導入する企業はモバイルSuicaの利用に伴う交通費精算について従業員から同意を得る必要がある。同サービスサイトによれば、適正利用かどうかを判断する機能も各社詳細設定できるようだ。

交通費に関してはJR東日本の鉄道だけでなく、全国のJR、私鉄やバス、タクシーなど、交通系ICカードに対応している交通機関全てが対象となる。法人用クレジットカードでチャージを行った場合は立て替え払いの精算も不要となるため、従業員の交通費精算業務をゼロに出来るとうたう。なお、同社は本サービスを導入したことで1人当たり6,000円/月の稼働費用・振込手数料削減を達成したという。

NTTコミュニケーションズは本サービスの企業への導入を推進すると共に、業務の効率化による社員のワークライフバランスの向上に役立つ仕組みづくりに取り組むとしている。

鉄道チャンネル編集部