トイレからのお便りに、スマート宅配ポスト―――LIXILが描く超スマート社会、LIXIL的な2030年の暮らしがみえてきた。

LIXIL(リクシル)は、CEATEC 2019(10/15-18 幕張メッセ)で、「快適で健康な暮らしと住まいの提案」をコンセプトに、Society 5.0 時代に存在してそうなアイテムを紹介していた。

たとえば「トイレからのお便り」。これ、排便管理をAI技術でサポートする、リクシルが開発中のコンセプトモデル。

このトイレからのお便りは、ユーザの排便タイミング、便の形、便の大きさを、AI技術で自動で判定・記録。排便状況をステーションで一括確認できるトイレ機能を搭載する。

なんとリクシル、この便の判定・記録データを集めるために、社員たちの便を頼りに、3000もの画像を収集したとか。

そして収集した画像を国際指標のブリストルスケール7分類にあてはめて、形状・サイズを自動判定できるようにAI技術に落とし込んでいるという。

こうした新機能が普及すると、高齢者の健康管理にも役立つ。たとえば高齢者施設では従来、排便の記録・管理は介助士などが目視で行っていたが、この新機能を導入すれば、客観的な排便データがプライバシーを確保しながら収集できるかもしれない。

リクシルはこのほか、住まいを構成するさまざまな建材が IoT につながる IoT ホーム Link「Life Assist」や、スマートフォンと連携して好きなときに荷物の受け取り・発送ができる「スマート宅配ポスト」などを展示。多くの来場者が、LIXILの描く近未来に注目していた。