ニッポン列島はいま、巨大イベントが目白押し。来年の東京2020オリンピック・パラリンピックの5年後には、舞台を大阪に移し、2025年 大阪・関西万博が開催される。

この2025年 大阪・関西万博 開催に向け、全国各地で国内万博史上初の試みが動き出している。

「みんなでつくろう EXPO2025 ロゴマークをデザインしてみよう!」もそのひとつ。「年齢、性別、国籍、居住地などを問わず、みんなで EXPO2025 のロゴをつくろう」という国内万博史上、初めての試み。

ADVERTISEMENT

このロゴマークづくり体験会は、11月9日から12月1日まで、大阪・石川・兵庫・長崎・愛知・岡山・青森・神奈川・北海道と、全国9か所で実施。11月30日には、神奈川県大和市 大和市立図書館で開催され、20人を超える親子や夫婦らが参加し、思い思いにロゴを描いてみた。

で、いきなり万博のロゴをつくろうっていっても、なかなかフリーハンドで描けるものじゃない。ってことで……。

2つのキーワードをかけ合わせてデザイン!

1時間の体験会では、まず「万博ってなに?」から始まるレクチャーから。「大阪といえば」「2025年 大阪・関西万博とは」「ロゴマークの役割」などの解説のあと、ロゴマークをつくるヒントを教えてくれる。

それは、2つのキーワードを選び、そのキーワードから連想するデザインをかけあわせていくという具合。

キーワードには「人」「世界」「進歩」「平和」などがあり、参加者はそこから2つを選ぶ。さらに、そのキーワードから広がるワード、たとえば「つながる」「笑顔」「交流」などをヒントに、思い思いにロゴを描いていく……。

参加した親子のパパは「こうやってキーワードがあると、意外と描けるんだなって実感。東京に住んでる身として、大阪に思いを馳せて描いてみた」と笑う。

さらに、このロゴマークづくり体験会、つくっただけじゃ終わらない。

12月15日まで大阪万博ロゴマークを一般公募!

このロゴマークづくり体験会でつくった各々のロゴはもちろん、まだまだ広く「自分が描いたロゴ作品」を募集している。

「みんなの力でつくり上げる万博」を掲げる大阪・関西万博(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)は、世界中から愛され、親しみのあるロゴマークを、12月15日まで、プロ・アマを問わず広く募集中。

最優秀賞はなんと300万円。ロゴマーク選考委員会 座長は建築家 安藤忠雄。選考委員には、もとサッカー日本女子代表 澤穂希や、グラフィックデザイナー原研哉などが名を連ねる。

大和市立図書館に集まった参加者たちと、いっしょに大阪万博ロゴを考えたトキオカデザイン時岡佑太代表は、「全国各地のロゴマークづくり体験会を経て感じたのは、地域性。関西の人はいろいろデザイン要素を重ね合わせるのに対し、北陸の人はみんなシンプルで単色を選ぶ。そんな感性の地域性があっておもしろい」と。

また、2025年日本国際博覧会協会 企画局戦略事業部 浅野玄係長は、「大阪・関西万博のテーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』に沿って、これからもみんなといっしょに万博をつくっていきたい。こうした体験会が、万博を“自分ごと”としてとらえるきっかけになればうれしい」と伝えていた。

―――2025年 大阪・関西万博 開催に向け、各地で動き始めた万博アクション。Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)中央線が夢洲(ゆめしま)に延伸するころ、どんなロゴマークが街を彩るか。

<2025年日本国際博覧会協会>
https://www.expo2025.or.jp/

写真 記事:鉄道チャンネル編集部

※記事本文中に記載されておりました「トキオカデザイン」代表時岡佑太様のお名前が誤っておりましたので、訂正いたしました。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。(鉄道チャンネル編集部 2019年12月2日12時42分)