高輪ゲートウェイ駅に自律移動型警備ロボットや無人AI決済店舗など 実験的なサービス・店舗を導入 JR東日本

2019.12.03

JR東日本は12月3日(火)、来春暫定開業する高輪ゲートウェイ駅のデザインや設備などの概要を発表しました。

駅デザインは「和」のテイストを感じさせるものですが、駅構内では近未来的・実験的な設備・機器が稼働します。様々な環境保全技術、AIを活用した自律移動型の案内ロボットや警備・清掃ロボット、さらにQRコードを読み取る改札機など、鉄道ファンならずとも目を引くものが多々登場するようです。

構内店舗には無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」が常設店として初登場。商品を手に取るだけでウォークスルーのお買い物が出来るようになります。

2020年3月頃には高輪ゲートウェイ駅近くにまちづくりの現地拠点である「TokyoYard Building」を開設。2020年度には駅の開業と同時にまちづくりに向けた準備工事を開始し、建物工事にも本格的に着手します。

「和」の駅デザイン

駅舎内部

日本を代表する建築家・隈研吾氏をデザインアーキテクトに迎え、国際交流拠点の玄関口として随所で「和」を感じられるデザインに。

折り紙をモチーフにした障子を想起させる大屋根、象徴的な吹き抜け、大きなガラス面で駅と街の一体化を感じられる空間を実現します。

駅レイアウト・設備

駅レイアウト 画像:JR東日本

山手線、京浜東北線各ホームにホームドアを設置。エスカレータは各ホーム3基。ホーム階とコンコースを移動する改札内エレベータは各ホームに24人乗り1基、18人乗り1基。2階と3階を移動する改札外エレベーターは11人乗り1基設置します。

環境配慮の取り組み

さまざまな環境保全技術(エコメニュー)を駅に導入する「エコステ」として、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを行います。

膜屋根で涼しく明るい空間に 画像:JR東日本

屋根には日射の熱反射率が高い膜材を採用。内部の温度上昇を抑制するだけでなく、膜屋根の光透過を活用し、日中の照明電力量を削減します。

2階ラチ内コンコース 画像:JR東日本

福島県古殿町、宮城県石巻市などを産地とする国産木材を活用。港区が地球温暖化防止を目的に推進する二酸化炭素固定認証制度「みなとモデル」を取得予定とのこと。

他にも東京方ホーム屋根部に太陽光パネル、線路脇に2基の小型風力発電機を設置。山手線の線路脇には約70平米の緑化空間を確保し、道路との敷地境界部に約80平米の壁面緑化パネルを設置。駅照明にはLED照明器具を採用します。

駅サービスロボット・新設備

コミュニケーションロボット「EMIEW3」と日立の案内デジタルサイネージが連携 日英中韓の四か国語対応 画像:JR東日本

AIを活用した自律移動型のコミュニケーションロボットやデジタルサイネージを試行導入し、駅構内や周辺施設、乗換案内のほかイベント情報の案内等も行います。

警備ロボット(左) 清掃ロボット「EGrobo」(中央) 「CLINABO」(右) 画像:JR東日本

試行導入される警備ロボットは、あらかじめ設定された移動経路を巡回しながら対象物体の検知や警備員への状況通知などを行います。サイレンやフラッシュライトの点灯による不審者に対する威嚇も実施。巡回中はロボット上部のLEDランプが点灯し、スピーカーから音声通知することで安全走行に配慮します。

同じく試行導入される「EGrobo」(イージーロボ)は夜間帯に駅構内の自動清掃を実施。回転するブラシまたはパッドと洗浄水で床面の汚れを洗浄します。人や障害物を感知すると自動で停止、回避を行い、稼働状況を離れた場所へメール送信する機能も有しています。

「CLINABO」(クリナボ)は、高輪ゲートウェイ駅に固定設置している赤外線センサ・レーザーレーダーセンサがモニタリングして収集した駅混雑情報を受信し、コンコースの自動清掃を実施するロボットです。

案内コミュニケーションロボット(左) 駅サービスロボット(中央) 移動支援ロボット(右)

自律移動型移動案内・広告ロボットの実証実験も行います。案内コミュニケーションロボット(HOSPI:ホスピー)はあらかじめ設定した移動経路の沿って乗車案内、コンコース内施設への移動案内を日英二か国語で行います(設定した目的地までの先導も可)。搭載されたディスプレイにはキャンペーン広告やマナー広告も表示。

駅サービスロボット(Station Service Robot:ステーションサービスロボット)は高輪ゲートウェイ駅に固定設置している赤外線センサ・レーザーレーダーセンサがモニタリングして収集した駅混雑情報を受信し、あらかじめ設定された移動経路と駅混雑情報に従い構内コンコースを巡回。駅構内施設案内のほか、搭載されたディスプレイにキャンペーン広告やマナー広告を表示します。

「WHILL NEXT」(ウィル ネクスト)は車いすタイプの移動支援ロボット。案内コミュニケーションロボット”HOSPI”に追従し、目的のコンコース内施設までお客さまの移動を支援します。ゆくゆくは乗換駅など移動距離が長い駅におけるサービス提供を目指しているとのこと。

自動改札機イメージ 画像:JR東日本

車いす利用者も利用しやすいようICカードのタッチ部分の形状を工夫した自動改札機も試行導入。QRコード読み取り機能もついており、改札機利用のモニター評価実験も行われます。

鉄道テラスビジョン(左)とサイネージミラー(右)イメージ 画像:JR東日本

他にも駅コンコースにおける周囲の喧噪音を計測し、その変化に合わせて放送音量を調節する放送システムを試行導入するほか、トイレの姿見には季節感などが感じられるサイネージミラーを採用。そして、「鉄道テラスビジョン」では過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点となることを表現する映像を放映します。

無人AI決済店舗を導入

無人AI決済店舗 「TOUCH TO GO」イメージ 画像:JR東日本

かつてJR東日本は大宮駅・赤羽駅で無人AI決済店舗の実証実験を行っていました。その成果は「TOUCH TO GO」として高輪ゲートウェイ駅に結実、商品を手に取るだけでウォークスルーのお買い物が出来るようになります。

視覚や聴覚に加えて香りや風・ミストなどを活用して現地の魅力を再現 画像:JR東日本

その他、公式モバイルアプリから事前に決済注文ができる「スターバックス」を開業。ビジネスパーソンをターゲットとし、店内にはブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」のほか、JALと協力し仮想現実の技術を活用して旅を疑似体験する機器を設置、実証実験を行います。

鉄道チャンネル編集部


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