【札幌市電 古今東西車両紹介(1)】札幌市電の歴史を後世に伝える「M100形&ササラ電車」

2020.04.29

札幌の路面電車は「市電」と呼ばれ、市内約9㎞を60分ほどかけて一周しています。現在6車種が定期運行するほか、積雪時には除雪車が登場するなど、観光資源としても注目されています。今回はすでに現役を引退し、後世に札幌市電の歴史を伝えている「M100形」と冬の風物詩「ササラ電車」を紹介します。

親子電車と呼ばれ親しまれた「M100形」

札幌市電の歴史は明治時代にまで遡ります。1909(明治42)年に建築用石材を輸送する目的で山鼻~石切山に輸送線が敷設されました。1912(明治45)年には路線網を市街地まで拡張した札幌石材馬車鉄道が開通。1918(大正7)年に札幌電気軌道として開業したのちに1927(昭和2)年に市営化されました。1960年代に最盛期を迎え、一時は札幌市内の東西南北を結ぶ総延長25 km余りの路線を有していました。

札幌の市電と言えばコレ!

濃いベージュとくすんだグリーンのツートンカラーに白い帯がトレードマークのM100形は、札幌市電最盛期の1961(昭和36)年に登場した往年の市電ファンにおなじみの車両です。日本車両が製造を担当し、分離可能な連結車とすることでラッシュに対応しています。M100形がTc1形を牽引する姿から「親子電車」と呼ばれていました。

今も実走可能

現在、親であるM100形1両が電車車輌センター(市電車庫)に動態保存されています。廃止された車両から修理部品を調達、質感を保つために塗装が手塗りされています。停留場の改修に合わせて乗降口を直したことがあるものの、基本的なスタイルは当時のまま。現在もイベントなどで運転されることがあり、2015年に開通した都心線(西4丁目~すすきの)を走行するなど、当時にはないシチュエーションを楽しむことができます。

子であるTc1形・Tc1号1両が交通資料館(地下鉄南北線・自衛隊前駅シェルター下)に保存されています。なお、交通資料館は地下鉄高架部の補修工事のため2017年から休館しており、2022年以降にリニューアルオープンの予定です。

冬の風物詩「ササラ電車」

ササラ電車は冬の風物詩

黒・黄のラインが入った車両とオレンジの車両は除雪車です。正式名称は「ロータリーブルーム式電動除雪車」ですが、車両の前後に取り付けた竹のササラで線路の雪を飛ばすことから「ササラ電車」と呼ばれています。1949年製の雪1形雪1~3号、1999年製の雪10形雪11号(2代目)の4両のササラ電車のほか、2019年に20年ぶりとなる新型車両「雪21号」が導入されました。ササラを回転させながら雪を飛ばす姿は冬の風物詩で、ローカルニュースでも報道されています。

M100形・ササラ電車グッズを手に入れよう!

札幌市交通局では、市電や地下鉄のグッズを販売しています。今回紹介した車両の中では、M100形の箸 (500円)、GOGOキュービー(500円)、ササラ電車のキーホルダー(300円)をラインアップ。全品、地下鉄大通駅西側コンコース内の札幌市交通事業振興公社総務部事務所で販売するほか、通信販売も行われています。この機会に購入してみてはいかがでしょうか。

文/写真:吉田匡和


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