※2014年3月撮影

では、青春18きっぷ鉄道旅では初めてとなる本格的「観光」をします。例外的な記録です。

稚内駅に9時5分に到着、旭川行快速列車が13:42発なので時間は4時間37分あります。

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当初は、定期路線バスの時刻表と路線図で「観光」を組んでみたのですが、本数が少ないので行動の自由度が極めて低く、その上かなり割高なのです。

そこで駅前のレンタカーを予約しました。日産マーチの4WD、6時間4980円です。雪道は慣れていないので不安でしたが除雪が完璧なので普通に走ることができました。天気が良いので気持ち良いドライブです。

※言うまでも無く、全て2014年当時の数字です

※2014年3月撮影

まずは野寒布(ノシャップ)岬に行きました。稚内駅から5km、レンタカーで10分もかかりません。駐車場はふんだんにあります。

根室にある納沙布(のさっぷ)岬と音が似ているので勘違いしそうです。

※2014年3月撮影

公園になっていてイルカの像がありました。時刻は9時50分。

※2014年3月撮影

稚内灯台の向こうに利尻島(利尻富士)が見えました。なかなか絶景です。

※2014年3月撮影

宗谷岬に向かいます。宗谷湾に沿う国道238号線(宗谷ヒストリーロード)はガラガラ、除雪が完璧なので全く普通に運転できました。宗谷漁港方面に複数の風力発電機が見えました。

※2014年3月撮影

宗谷岬に近づきました。沖に弁天島が見えます。日本国政府実効支配の最北端は弁天島です。

※2014年3月撮影

30分程で宗谷岬に到着。宗谷海峡を睥睨(へいげい)する間宮林蔵像(左)と日本最北端の地碑。ご覧の様に観光客は全くいません。筆者の行く先々は事前に「人払い」がされるので無人なのです。(もちろんウソです 単に季節外れで週日のマヌケな時間というダケ)

※2014年3月撮影

日本最北端の地碑の正面。風が強く吹いています。もちろんスゴク寒いです。

※2014年3月撮影

坂を登って宗谷岬灯台を見下ろします。左手前に「あけぼの像」があります。

※2014年3月撮影

大岬旧海軍望楼跡です。1902年(明治35年)旧帝国海軍が国境監視用に作ったものです。稚内市内で唯一残る明治時代の建造物。

※2014年3月撮影

大岬旧海軍望楼跡の屋上に上ることができました。望遠レンズでうっすらと樺太(サハリン)が見えました。

※2014年3月撮影

同じ場所から西側、日本最北端の地碑から最北端の店と流氷館。レンタカーはもう少し左に駐まっています。

※2014年3月撮影

東側の漁港方面を見ています。日本最北端のガソリンスタンドも見えます。

※2014年3月撮影

漁港を望遠レンズで撮ると漁船がたくさん。お昼過ぎなので漁は終わったのでしょうか。

※2014年3月撮影

流石に寒いし空腹なので稚内駅に戻ります。宗谷岬ウィンドファーム風力発電機の下を通りました。青空に映えてなかなか美しい。風が強いと思いましたがあまり回っていませんでした。全部で57基あって稚内市内の60%の電気が賄えるそうです。羽根の一番先は地上98.7mですからビルで言えば30階以上、巨大です。

※2014年3月撮影

稚内に戻って、昭和11年(1936年)に作られた稚内港北防波堤ドームを見に行きました。高さ14m長さは427mあります。この奥にかつては樺太に渡る鉄道連絡線の桟橋があって、手前には稚内桟橋駅がありました。

※2014年3月撮影

レンタカーを返却して「観光」は無事終了。個人的に人混みがダメなので、今回の様な「人の気配の無い観光」はとても好ましいものです。しかし、そのためには「シーズンオフ」が基本なので紅葉などとは無縁です。とほほ。

(写真・文/住田至朗)