上の画像が2018年3月 釜石線 陸中大橋駅構内、下の画像が2020年4月 山田線 川内~箱石の間、どちらも列車の前に突然、鹿が現れるようす。

JR東日本盛岡支社エリアでは、 動物による運行遅延件数が、2017年460件、2018年517件、2019年523件と、年々増加している。

とくに釜石線と山田線では鹿との衝突が多いことから、同社はライオンの糞から抽出した成分を含む忌避剤の散布をはじめ、さまざまな衝突防止対策を実施してきた。

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列車と動物が衝突し、その動物が逃走した場合などもふくめ、復旧へむけておおむね15分前後で対応。高速走行列車や貨物列車が走る東北本線は遅延が30分を超えたケースもある。

また衝突を未然に防ぐ策として、侵入防止ネットや忌避剤散布、クルナレーザーなどを実施。

侵入防止ネットは、釜石線 上有住~釜石 9.9km、山田線 陸中川井~腹帯 1kmに設置。2020年度は釜石線 陸中大橋~小佐野 2.3km、山田線 陸中川井~腹帯 1.1km、区界~松草 0.7km、田沢湖線 春木場~赤渕 1.2kmなどに設置する。

忌避剤散布は釜石線 陸中大橋~小佐野 5km、山田線 区界~松草 5kmに散布。クルナレーザーは陸中大橋、洞泉などに置く。