【哀愁鉄子の物語16】懐かしの伝言板

2020.06.20

鉄道カルチャーが好きではあるものの、もともとインドア派なので、外出自粛がそれほど苦ではないaikoです。皆さま、元気にお過ごしですか。

緊急事態宣言が解除され、用もなくフラフラすることに罪悪感が少し和らいだある日、ぷらりと横浜方面へ。ここは、JR東神奈川駅です。

駅周辺は、国道などわりと大きな道路が無数に走っていて、陸橋が縦横無尽に張り巡らされているから、風情のある街並みという感じではないのですが、こんな三角屋根だとちょっと気分高まる橋上駅です。

この辺りは、東海道五十三次でも描かれている旧東海道の宿場町「神奈川宿」のエリア。

券売機の近くに浮世絵の記念プレートがありました。この駅のあたりも、埋め立てが進むまではかなり海に近かったはず。ちなみに、JRより海寄りにある、ペデストリアンデッキで連絡する京急の東神奈川駅は、今年の3月に元の駅名「仲木戸」から「京急東神奈川」駅に変更されたばかり。「仲木戸」の方が、ピンとくる人も多いかもしれません。

このコロナ禍で、このJR東神奈川駅がちょっと話題になったのをご存知ですか。実は、改札内に、懐かしの黒板伝言板が設置されたのです。人とのふれあいが制限されるという未曾有の危機に、駅利用者の思いや希望を共有してほしい、という趣旨で設置されたそうです。

「ガスト集合 じっちゃん」。はい、これ正しい伝言板の使い方。懐かしー!!

私が高校生ぐらいのときまでは地元の駅にもありました。携帯電話が普及して、いつの間にか一掃されてしまったけど、しばらくは、クスリと笑える落書きとか、ストリートアート板的な使われ方をしていたものでした。6時間後に消される、というアナログシステムがいいよなあ。

一つ一つ読んでみると、心に沁みます。

「6年間、多摩美往復、お世話になりました」
卒業おめでとう! 卒業式はできたのでしょうか。

「大暉に会いたい。初まご」
おー、初孫おめでとうございます。初孫に会えないなんて、なんて憎いんだ、コロナよ…。

「早く故郷に帰省して楽しみたい」

そうだよね。堂々と帰省もできないだなんて…。私自身、自分から感染させてしまうのではないかという不安で、いまだに親の顔を見に行けていません。

会えない人に思いを伝える。東神奈川駅の駅員さんたち、よくぞ黒板を設置することを思いつきました。粋です。

高層ビルに囲まれた東神奈川駅ですが、駅の下には近代化前の風情を残す、低めで小ぶりなコの字カウンターが味のある居酒屋「根岸家」や、創業70年近いという老舗居酒屋「三代目くぼた」(食堂も併設)が、並んで入居しています。ああ、こういう居酒屋でしっぽりお酒が飲める日が早く来ますように!(この時間はお昼休みでした。)くいしんぼうaikoにとって、外出自粛で一番つらいのは自由に外食ができないことだ!

50年以上前の「くぼた食堂」(当時)。

さて、aikoの神奈川宿散歩は、もう少し足を伸ばします。(つづく)

文/写真:aiko


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