郊外の一戸建てが人気のいま、テレワーク時代のトレンドは 書斎 巣ごもり 掘机…住宅メーカーに聞く

2020.06.21

ベルフォート桶川 木の街区(ポラスの分譲住宅)

「テレワークや在宅勤務、オンライン会議といった、コロナショック以降に暮らしが一変したいま、郊外の一戸建てが人気」

そんな話題がワールドビジネスサテライト(WBS テレビ東京系列)などで報じられるいま、分譲住宅業界はどういうトレンドのなかにあるか―――。

住宅メーカーの関係者はいま、「住宅内のワーキングスペースについて聞かれることが多くなった」という。

そのあたりの事情をポラスグループに聞いてみた。

ポラスグループは、テレワークや自粛生活で在宅時間が増えたなどで、「これまで漠然と家を持ちたいと考えていた人が一歩すすんで真剣に考えるようになった。そのなかで、自宅でのワークスペースについての興味や関心も高まってきている」という。

ポラスグループでは、今回のコロナショックが起きる前から、一般的な建売り住宅とは一線を画する多彩な間取り・空間つくりを分譲住宅に取り入れ、ワークスペースについてもさまざまなタイプをラインナップしていた。

どんなスタイルがあるのか。テレワークに関心が集まっているいまだからこそ知りたくなる、最新事例をピックアップしてみた。

書斎、巣ごもり、掘机 ―――という3つのスタイル

聞けば、「最近の分譲住宅は、スキップフロアに書斎スペースがあったり、階段下や窓際にお子さんが勉強時間を過ごすスタディーコーナーやワークスペースが用意されているなど、テレワークにも十分対応できるプランがたくさんある」らしい。

分譲住宅というと、「〇LDK」単位の規格化されたつくりになっていている、と考えるのは昔の話。

広々としたリビングダイニング、スキップフロアに吹き抜け、小上がり、ステップステージなど、想像以上に多彩な空間づくりが行われている。

こうしたプランニングのなかで、同社はこれまでバラエティ豊かなワークスペースを提案。

「これまではお子さんの勉強スペースや奥さんの家事や調べ物などの機会での活用が多かったが、コロナショックを経てワークスペースとして俄然注目を集めていることから、今回はこのスタディースペースをワークスペースとしても活用いただいています」

書斎スタイル その1

リーズン八千代緑が丘クリエイティブサイト92 光と庭の街区(ポラスの分譲住宅)

書斎スタイルの例をみていこう。ここは東葉高速線 八千代緑が丘駅 徒歩9分「リーズン八千代緑が丘クリエイティブサイト92光と庭の街区」にあるモデルハウス。

玄関わきの土間スペースに隣接して小上がりの畳コーナーがあり、窓に面して掘り机タイプのワークスペースがある書斎スタイルのつくり。

共働きのパートナーがいる場合は、2人並んで仕事できるスペースもつくり出せる。ファイルなどを立てかけるシェルフもある。また、「ちょっとひと休み」というときは、畳に寝転んで息抜きもできる。

書斎スタイル その2

東京5LDK(ポラスの分譲住宅)
アドバンスドプレイス船橋・北習志野(ポラスの分譲住宅)

リビングに書斎スタイルの個室を設定してあるのが、練馬区光が丘の「東京5LDK」(写真上)。

テレワーク時代の新しい暮らし方をズバリ提案したこの物件では、リビングの一部に開閉式の扉で仕切れる個室空間を用意している。

書斎スタイルをもうひとつ。ここは「アドバンスドプレイス船橋・北習志野」(写真下)。

ソファの裏側に仕切られた書斎スタイルのワークスペースがあるタイプ。

「IoT×住まい」がテーマの物件で、Wi-Fi 環境も整い、快適に仕事ができそう。

スマホ専用アプリで外出先から鍵の施錠やバスタブに湯をはることもできる。

リビング中央に開放型ワークスペース

ベルフォート桶川 木の街区(ポラスの分譲住宅)
マインドスクェア北越谷テラシアII(ポラスの分譲住宅)

こちらは、リビングの中央にワークスペースがあるタイプ。JR高崎線 桶川駅 徒歩10分「ベルフォート桶川 木の街区」(写真上)。

開放的な小上がりのフロアは、畳スペースともつながっていて、仕切りのない空間が特長。「家族の動きもみえる位置で仕事をしたい」といった思いの人がこうした空間を選ぶという。

リビング中央ではないものの、リビングにちょっとしたワークスペースを設定してあるのが、写真下の「マインドスクェア北越谷テラシアII」。リビング奥の窓際に、壁で仕切ってワークスペースをつくりだしている。

両面から使えるタイプも

リブインコテージ与野本町(ポラスの分譲住宅)

そしてこちらがJR埼京線 与野本町駅 徒歩20分「リブインコテージ与野本町」。周辺は与野公園や八王子公園といった緑豊かな公共施設もあり、周辺環境を重視する人が注目しているという。

この家の特長は、畳コーナーと壁の一角に設けられたL字型ワークスペース。畳コーナー側は掘机タイプで、フロア側は椅子に座って仕事するというスタイル。こちらも2人での仕事を想定したつくりに。

掘机スタイル

モダンカーサ イクス 稲毛 The Styles(ポラスの分譲住宅)
ブルックスクエア与野本町II 8号棟(ポラスの分譲住宅)

そしてこちらが掘机スタイルの2種類。

上の画像は、「モダンカーサイクス稲毛 The Styles」。吹き抜け階段横のスペースを有効活用し、掘り机スタイルのワークスペースに。

下の画像は、「ブルックスクエア与野本町II」。こちらは1階からアプローチするスキップフロアにワークスペースを設置。開放感と籠もり感がともにあり息苦しさを感じないうえ、家族の動きもみえて安心感もある。

巣ごもりスタイル

育実の丘 北浦和(ポラスの分譲住宅)
ワンリンク西大宮 北欧の街区(ポラスの分譲住宅)

そして最後は、巣ごもりスタイルの例。2種類。

上の画像は「育実の丘 北浦和」。こちらは2階からリビングのようすも見下ろせるワークスペースに。リビングの上に巣ごもりしながら作業するタイプ。

下の画像は「ワンリンク西大宮 北欧の街区」。ちょっとしたスペースを有効活用し、巣ごもり感のあるワークスペースに活用した事例で、こうした空間を好んで仕事場にする人もいるという。
 
 
――― コロナショックで暮らしが一変し、分譲住宅業界にもニューノーマルというトレンドが押し寄せてきたいま、都心や駅至近といった尺度や、LDK単位の空間づくりから脱却する、絶好の機会にあるかも。そう感じる物件たちのトレンドを垣間見た。

ポラス
http://www.polus.co.jp/

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