鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は、持続可能な開発目標 SDGs 達成にむけた取り組みを公表。SDGs 17目標に対し、鉄道総研の強みを活かせる「9産業と技術革新の基盤をつくろう」を主体に、9つの目標の実現させる構え。

◆1.研究開発事業
鉄道のさらなる安全・安定輸送に資する研究開発の重点的な実施
地上・車両設備の故障防止および老朽化に対応する研究開発の積極的な実施
災害や事故の被害・原因調査および復旧方法・再発防止対策の提案
鉄道現場での労働力不足等の課題に対応した省力化技術に関する研究開発の重点的な実施
沿線環境に適合した新幹線の高速化
鉄道のさらなる省エネルギー化
MaaSなど新たな顧客サービスの創出に寄与する取組の積極的な実施
鉄道の将来に向けた研究開発、鉄道事業に即効性のある実用的な技術開発および鉄道固有の現象解明などの基礎研究の推進
シミュレーション技術の高度化および独創的な試験研究設備の整備
鉄道技術に関わるノウハウの蓄積や人材育成
鉄道の諸課題解決への分野横断的な取組

◆2.調査事業
鉄道に関わる安全・環境・交通経済等の国内外の中長期的な動向や先端技術の動向等の情報を収集・分析
鉄道の将来像を予測し、研究開発を行う技術項目の抽出

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◆3.技術基準事業
労働力の減少を見据えた設計標準、維持管理標準および設計計算例などの整備を計画的に推進

◆4.情報サービス事業
国内外の鉄道技術情報を収集・蓄積、発信
多様な媒体を活用した質の高い研究開発成果や活動状況などの提供
地震時の早期復旧に資する情報などの情報発信基地

◆5.出版講習事業
定期刊行物、および講演会、技術フォーラムなどの講演活動の内容のさらなる充実
鉄道技術講座などの講習会

◆6.診断指導事業
鉄道事業者全般にわたる要請に対してきめ細かく積極的に対応
激甚化する自然災害に対する分野横断的な対応

◆7.国際規格事業
ISO(国際標準化機構)およびIEC(国際電気標準会議)の国内審議団体としての積極的な活動
国際的な鉄道関連団体が進める標準化活動に積極的に関与
国内の技術・ノウハウの明文化や体系化、国内認証体制のあり方の検討等の諸課題に、規格開発と一体での取組

◆8.資格認定事業
鉄道設計技士試験全般にわたる検証を通じて受験し易い環境の整備

◆9.国際活動
海外の大学や研究機関などとの共同研究や職員の派遣を拡充し、海外への情報発信の質および量の向上
鉄道総研が開発した技術の国際展開などを通して、日本の鉄道技術の普及に寄与
鉄道事業者や鉄道関連企業などの海外展開

◆10.働きがい
職員一人一人が貴重な人材であるとの認識に立ち、鉄道事業者のニーズに対応でき、グローバルな視点を有し、独創的な研究開発を推進できる研究者の育成
職場の安全衛生、メンタルヘルス、働き方改革および次世代育成支援等への取組
様々な技術分野の研究者が世代の違いや立場の違いを超えて自由闊達に議論できる風通しのよい風土の醸成