電車内や駅のホームで大切なものを失くしてしまい、絶望した経験はありませんか?
JR西日本グループは、2026年夏頃からAIを活用した*「落とし物クラウド find」を駅や列車内に順次導入することを発表しました。年間約130万件もの忘れ物を扱うJR西日本が、最新のAI画像検索や多言語対応チャット(find chat)を導入することで、言葉では伝えにくい特徴もスマホの画像1枚でスピーディーに特定可能になります。さらに、ルクア大阪や天王寺ミオといった商業施設とは既に連携を開始しており、「駅」と「店」をまたいだ横断検索という、これまでにない利便性を実現。落とし物が「超速で見つかる未来」がいよいよ動き出します。

画像を送るだけでAIが特定!?「それ私の!」が超速で伝わる未来

今回導入される「find chat」は、専用アプリのインストールが不要な問い合わせサービスです。メールアドレスによる認証のみで、ブラウザ上からすぐにチャット形式での問い合わせが可能となります。

最大の特徴はAIによる画像検索機能。利用者が落とし物の画像を添付すると、AIがシステム内の情報と照合し、精度高くスピーディーな検索を行います。これにより、言葉だけでは伝えにくい特徴も視覚的に共有でき、返却率の向上が期待されます。また、多言語での問い合わせにも対応しており、インバウンド観光の利用者もスムーズに利用できる仕組みとなっています。

【参考】
駅や列車の忘れ物・落とし物の救世主に?JR九州が全線でAI活用の新サービスを9月導入 京王電鉄では約3倍の返還実績(※2023年7月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12898688.html

「電車?お店?どっちだっけ…」の絶望パニックとおさらばできる件

「横断検索」機能は、findを導入している企業間で忘れ物情報を一元管理・検索できるシステムです。例えば、大阪駅周辺で買い物を楽しんだ後に落とし物に気づいた場合、これまでは鉄道と商業施設それぞれに問い合わせる必要がありました。

この機能が導入されると、利用者は「find chat」を通じて一元的な捜索が可能になります。JR西日本グループでは、鉄道での導入に先行して、2025年12月より商業施設「ルクア大阪」と「天王寺ミオ」で同システムを導入済み。今後、大阪駅や天王寺駅などのターミナル駅において、鉄道と商業施設間での連携を実施する予定としています。

【参考】
落とし物が見つかりやすく!京王電鉄が落とし物クラウド「find」へ追加出資、スタートアップ企業との共創を加速(※2025年6月掲載)
https://tetsudo-ch.com/13002716.html

駅員さんの神業入力をAIが爆速アシスト!?バックヤードも進化中

利用者側のメリットだけでなく、駅係員の業務効率化も図られます。現在、JR西日本が駅で預かる落とし物は年間約130万件にのぼり、係員が手入力でシステムに登録しています。

導入後は、係員が落とし物の写真を撮影するだけで、AIが特徴などを自動で読み込みシステムに登録できるようになります。これにより、登録にかかる時間が短縮され、多くの落とし物を預かるターミナル駅などでも効率的な管理が可能となり、結果として利用者へのサービス品質向上につながると期待されています。

「落とし物クラウド find」概要

落とし物クラウドfind(イメージ)

・導入時期(鉄道):2026年夏頃(JR西日本の駅・列車内など)
・導入時期(商業施設):2025年12月より導入済み(ルクア大阪、天王寺ミオ)

【主な機能】
・find chat:AI画像検索、多言語対応チャット問い合わせ
・横断検索:導入企業間(鉄道・商業施設など)での一元検索
・AI自動登録:係員による画像撮影での自動登録

JR西日本グループでは、今後も「大阪ステーションシティ」など導入施設の拡大を検討しており、落とし物が迅速かつ効率的に見つかる環境づくりを進めていくとしています。
(画像:JR西日本・find、写真:PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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