街におけるロボットとの共存イメージ

JR東日本は今年3月に暫定開業した高輪ゲートウェイ駅において、最新の駅サービス設備の導入および実証実験を進めている。

より安心して駅を利用できるようにするため、今夏は自律移動型の消毒作業ロボットの稼働の検証や、自動搬送ロボット・パーソナルモビリティの活用を、通常非公開のエリア・時間帯で行うという。

消毒用ロボットたち

上記写真のような消毒用ロボットたちは鉄道駅のみならず様々な施設への導入が進んでいるが、もちろん高輪ゲートウェイ駅でも活躍する。ロボットたちは駅の構内情報をもとに人が歩く程度の速度で自律的な移動を行い、複数センサーを組み合わせ、人や障害物を避けて安全に走行しながら消毒剤を霧状に噴射して消毒作業を行う。

ADVERTISEMENT

実証実験では手すりやベンチなど手が触れる場所を重点的に消毒。将来的には車両内でのロボットを活用した消毒作業も検討していくという。

品川開発プロジェクトにおいては、高輪ゲートウェイ駅改札外2階および3階の通常非公開エリアに新施設「Partner Base Takanawa Gateway Station」を開設予定。あたらしい街の模型や映像などを活用しながら、ディスカッションや実証実験を行い、まちづくりを進めていく。

こちらでは手荷物を非接触で目的地へ運ぶ自律移動型「手荷物搬送ロボット」、お菓子などの軽食やコーヒーなどを非接触で届ける自律移動型「軽食・飲料搬送ロボット」、移動の際に利用できる個人用ののりもの「パーソナルモビリティ」などを投入。ロボットと共存する近未来的なまちづくりを進めていく。

手荷物搬送ロボットのカラーリングに注目
軽食や飲み物を運ぶことを想定した搬送ロボット
車いすタイプのモビリティ 先行するロボットを自動で追従する機能もあるという

鉄道チャンネル編集部
画像:JR東日本