コラム【鉄の余談】47 増毛町を散歩しました
※2014年7月
トップ画像は、JR北海道留萌本線増毛駅ホームに停車するキハ54。留萌本線の終端部に車止めがあります。1981年(昭和56年)公開の映画『駅 STATION』では、線路が左に分岐して多くの側線が写っていました。
駅舎を東から。たくさんの鉄道ファン。黄色い矢印の先に倍賞千恵子さんの待つ改札口がありました。右の建物、半世紀近く前の映画撮影時には存在しません。
※2016年9月
ホームと停車するキハ54も。
※2016年9月
増毛駅は廃止後、綺麗に整備されて保存されています。観光資源ですからね。
大きな旅館と右に映画に登場した風待食堂があります。
※2016年9月
車止め、ホーム、駅舎の位置関係を別の角度から。
※2016年9月
駅舎出入口は、こちらにあります。
※2014年7月
映画に何度も登場した風待食堂。店内には映画撮影時の写真が飾ってありました。筆者は、ここで「増毛駅」の硬券入場券を買いました。
※2014年7月
津軽藩増毛勤番越年陣屋跡。江戸時代、19世紀初頭に対ロシア警戒で幕府から宗谷などの警備を命じられた津軽藩は、厳冬の宗谷岬で藩士230名の半分が壊血病や栄養失調などで死亡。津軽藩は、幕府から越冬用の陣屋を増毛に建てる許可を得たのです。
※2014年7月
宿坊に使われている古い建物なども残っていて「増毛の歴史的建物群」として北海道遺産に選定されています。
※2014年7月
風待食堂のおばちゃんに聞いた「最北の酒蔵」国稀酒造を訪ねました。
※2014年7月
建物も素晴らしい。
※2014年7月
もちろん、試飲もできます。国稀純米酒が、超美味しい!
これぞ鉄道旅の醍醐味です。自動車ではお酒は飲めません。(笑)
※2014年7月 国稀酒造さんに撮影とブログへの掲載許可を当時いただきました
日本酒は大好きなので特別金米酒を購入して自宅に発送お願いしました。
※2014年7月 オリジナルが縦なので加工しました
国稀酒造が所有する歴史施設「千石蔵」。かつてはニシン粕の保管に使われた建物です。
※2014年7月
入場無料。ニシン漁に使われた船や漁具、写真、資料などが公開されていました。
※2014年7月
千石蔵から海岸に出て留萌方面を観ました。赤い灯台も見えます。
※2014年7月
「北海道 駅名の起源」(日本国有鉄道北海道総局/1973年3月発行)に拠れば、増毛は
アイヌ語の「マシケイ」(カモメの多い所)から出たといわれているが疑問である。
・・・と書かれていますが、駅に戻ってホームに行けば、空には多くのカモメが飛んでいました。
※2014年7月
空だけアップにするとすごい数だった事が分かります。
※2014年7月
これで廃線になった留萌本線の紹介はお仕舞いです。ありがとうございました。
(文・写真) 住田至朗
※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。
※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)他を参照しています。
※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。