「モノレールの所沢方面誘致推進協議会」が埼玉県庁を訪れ、多摩都市モノレールを所沢方面へ延伸させる要望書を大野元裕県知事に手渡したという。

埼玉新聞社の記事(https://www.saitama-np.co.jp/news/2020/11/13/10_.html)によると、現在の多摩モノレール北端、上北台駅から北へさらに延伸させ、西武池袋線 小手指駅へと到達させる構想。

交通政策審議会答申では、多摩モノレールは所沢方面ではなく、西へルートをとって箱根ケ崎へと結ぶ構想がある。

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今回の要望は、上北台から同じ道の上を北上し、多摩湖を渡り、西武球場前駅をかすめ、埼玉県内の北野天神通りの上を行くイメージか。

まだある埼玉県内の鉄道延伸構想

埼玉県には、この多摩モノレール所沢延伸構想のほかに、いろいろ鉄道延伸構想がある。

交通政策審議会で国の答申に位置づけられた、埼玉高速鉄道線、東京12号線(都営大江戸線)、東京8号線(東京メトロ有楽町線)の3路線について検討している埼玉県は、「あと数マイルプロジェクト」で公約に示された日暮里・舎人ライナー、多摩都市モノレールを含めて、課題を整理してきた。

埼玉高速鉄道線は、現行の終点 浦和美園から先、岩槻・蓮田へ12.3km(浦和美園~蓮田)延ばす計画。さいたま市は、埼玉高速鉄道、鉄道・運輸機構、埼玉県などの実務関係者による会議を開催し、延伸協議会で示された課題解決にむけた協議と情報交換を行った。

東京12号線(都営大江戸線)は、現行の終点 光が丘から先、光が丘・東所沢へ12.1km延ばす計画。都市高速鉄道12号線延伸促進協議会(所沢市、清瀬市、新座市、練馬区)は、延伸にむけ過去調査をまとめるなど基礎調査を実施した。

東京8号線(東京メトロ有楽町線)は、豊洲から住吉へ、さらに押上から先、野田市へ30.5km(押上~野田市)延ばす計画。住吉~押上間は東京11号線(半蔵門線)を共用する。埼玉県は独自にルート策定上の課題などについて調査し、県内自治体の取組を支援するとともに、情報共有のための連絡会議を開催してきた。

――― こうした動きのほか、日暮里・舎人ライナー延伸などもある埼玉県内の鉄道構想。どの路線のどの区間が、さらに進捗するか。