写真を撮っていなかったので出入口のイメージでも 写真:いお / PIXTA

今日はあまり話せるネタがないので昨日の話をします。

リニア中央新幹線「名城非常口」取材後、名古屋市営地下鉄 名港線→東山線と乗り継いで名古屋へ戻る際に、チャージ残額不足をやらかして久々に改札で引っかかってしまいました。チャージ機は改札口付近に3台あったのですが、そのうち2台は千円札にしか対応しておらず、残る1台は使用中。財布の中身を確認すると「万札しか持ってねえ」という状態で、これはちょっと待ちそうだな―、とぼんやり眺めていると人のいいお兄さんに声をかけられ、

「お急ぎなら有人改札でチャージするといいですよ。一緒に清算もしてもらえばそのまま外に出られます」

ADVERTISEMENT

と親切にも教えていただき「それだーーーー!」と礼を言って脱出したのでした。案内の仕方が異様に手馴れていたので、ひょっとしたら仕事帰りで私服に着替えた駅員さんだったのかもしれません。ありがとうございます。

ところで「〇〇しか持ってねえ」といえば、おじさんが「ちくわしか持ってねえ」と叫んでいるマンガの一コマを思い出しませんか? 元ネタは『ホワッツマイケル』(小林まこと)という作品で、1980年代後半に講談社のマンガ雑誌『モーニング』に連載されていました。

例のシーンが登場するのは117話「SHOW TIME」。だいぶ昔のマンガなので原作を手に入れるのは難しいかもしれませんが、この回はWebコミックサイト「モアイ」にも掲載されているので誰でも読むことができます。

今回の「親切なお兄さん」の一件を経て改めて読み直してみたのですが、なぜこのおじさんがちくわを持っていたのかは全く分かりませんでした。ただ、そういう些事を意識の外に追いやるだけのパワーがある。いいマンガです。余談ですが、ちくわを咥えた猫のマイケル、『鬼滅の刃』ブームを経た今だと違うキャラを想像してしまいますね。