三井物産は、デリー~ムンバイ貨物専用鉄道プロジェクト(DFC西回廊プロジェクト)の軌道・架線保守用の保線機器供給契約を約180億円で受注した。

発注もとは、インド鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社(Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd.)。デリー~ムンバイ貨物専用鉄道エリアは、インド最大の産業集積地帯。

この締結で、DFC西回廊プロジェクトのなかの三井物産累計受注額は、受注済みの土木・軌道敷設工事、信号・通信設備工事とあわせ、約1820億円に。

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正式には、ダドリ~ジャワハルラール・ネルー港間、1467km。

この DFC西回廊プロジェクトは、インド黄金四角形と呼ばれるデリー・ムンバイ・チェンナイ・コルカタの4大都市を結ぶ貨物専用鉄道(Dedicated Freight Corridor)のなかのデリー~ムンバイの間で、日印両政府が共同推進するデリー~ムンバイ産業大動脈構想(Delhi Mumbai Industrial Corridor、「DMIC」)の根幹を担っている区間。

同区間が完成すると、これまで3日以上かかっていたデリー~ムンバイの輸送時間が、1日に短縮する。物流効率を大幅に改善し同国産業の発展に大きく寄与することが期待されている。

三井物産は、これまでDFC西回廊プロジェクトで5つの契約を受注。今回の契約はこれらに続く6つめの受注。

同契約にもとづき同社は、日系企業各社が建設を担うDFC西回廊全線で、軌道・架線のメンテナンス用保線機器全22機種203台の設計・製造・納入・検査・試運転・操作訓練を実施することに。