コロナ第3波が猛威をふるう2020~2021年の年末年始。東西の空港連絡特急に客の姿はなかった。

JR各社は、2020~2021年の年末年始(12月25日~1月5日)の列車利用率について公表。そのなかでも関西空港連絡特急はるか(281系)は対前年比2%、成田空港連絡特急成田エクスプレス(E259系)は3%にとどまった。

この対前年比2~3%とはどんな状況か。いくつかの仮定をたてるとみえてくる数字がある。

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仮に、E259系6両編成の成田エクスプレスでみてみる。E259系6両編成の定員は290人。

ここで、2019年12月の年末から、2020年の年始にかけて、成田エクスプレスE259系6両編成1本の平均乗車率が70%あったと仮定する。

定員290人の70%で、290×0.7=203人。今季の年末年始は対前年比3%だから、203×0.03=6.09人。

ざっくり、成田エクスプレスE259系6両編成1本に6人しか乗っていないイメージ。1両に1人……。

JAL(日本航空)とANA(全日空)の年末年始(2020年12月25日~1月3日)国内線旅客数も、12月28日からの Go Toトラベル 全国中断の影響からか、対前年比40%ほどへと落ち込んだ。

国際線の発着もある成田空港と関西空港を結ぶ空港連絡特急、成田エクスプレスとはるかは、さらにぐっと落ち込んだ格好。

―――成田エクスプレスE259系は、新たな利活用を探る試みも。2020年11月末には、E259系を両国駅3番線 臨時ホームにおき、車内をシェアオフィスとして活用する実証実験を行った。

◆成田エクスプレス E259系 特急車両内でテレワーク! 両国で11/27.28実証実験
https://tetsudo-ch.com/10920296.html