JR東日本が積極導入を続けるレール輸送気動車キヤE195系が、各地での試運転を経て、本格稼働し始めた。

キヤE195系は、JR東海キヤ97系をベースに、耐寒耐雪構造を強化し、JR東日本むけ保安装置を載せた事業用車両。同じ形式名で、ロングレール輸送車と定尺レール輸送車の2タイプある。

ロングレール(150メートルレール)輸送車は、11両編成。うち8両が駆動用ディーゼルエンジンを載せ、3両が動力なし車。1両18メートル級だから、1編成長は200メートルと長い。編成の組み替えをかんたんにできるよう、積付装置の配置をJR東海版から更新している。

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このレール輸送気動車キヤE195系はいま、ロングレール版 LT-1 編成が1本、定尺レール版 ST-1~ST-23 が23本いる。ロング版 LT-1 1本と定尺版6本が小牛田運輸区に、残りの定尺版17本が尾久車両センターに所属する。

JR東日本はこれまで管内拠点にレールを運ぶさい、東京都江東区にある東京レールセンターや、宮城県 仙台港にある仙台レールセンターに集結するレールを、チキと呼ばれるレール運搬用貨車に載せ、ディーゼル機関車や電気機関車がけん引して各地へ運ばれた。

この機関車けん引レール輸送列車を、一気に大量増備したキヤE195系に置き換える。ロング版 LT-1 編成は昨夏、東京レールセンターへと続く総武線支線(越中島支線)へと試運転で入線。定尺版は仙台で昨年12月から稼働し始めた。

越中島支線ではこれまで、DE10形ディーゼル機関車+チキレール運搬車でレールを運んでいた。こんな感じで(画像↓↓↓)。そろそろ、ここにもキヤE195が入り込み、機関車けん引は姿を消す見込み。