「一時休止」「当面の間、中止」とあるけど、このまま……!?

そんな予感も否めない、車内飲食ニューノーマルの予兆。

東海道新幹線(東京~新大阪)では、車内での酒類販売をきょう1月21日から一時休止する。新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響にともなう変更。休止期間は当面の間。販売を再開するさいはまた案内があるという。

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山陽新幹線(新大阪~博多)では、それよりも1週間早い1月14日から同様に車内販売での酒類販売を中止している。

1月14日に東海道新幹線に乗ったさい、夜の東京行きでこんなシーンがあった。

座席に座る男性出張組み2人が、ハイボールなどを車内販売で注文。プルタブを開けて軽く乾杯したあと、すぐに乗務員がやってきて、「飲食以外はマスクを」と伝えて……。

この流れは、観光列車などにも波及するか。

JR東日本は新幹線・在来線の車内販売自体を中止する流れ

いっぽうJR東日本は、新幹線のほか、在来線の車内販売そのものをやめる流れ。

同社は、新幹線 はやぶさ こまち つばさ とき かがやき はくたか、在来線特急 サフィール踊り子 あずさ かいじ ひたち いなほ、在来線 普通列車グリーン車(全区間)の車内販売を1月16日から中止。

あわせて、東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線のアテンダントによる飲料・軽食サービスを提供するすべてのグランクラスの発売・営業も同日から中止した。

航空業界ではまったく違う会社に出向も

一時休止、当面の間を中止で、再開のめどがたっていない列車内サービス業界。

駅のコンビニや土産店で購入して、車内で開けず・食べず、おうちで……という流れになると、列車内サービスのスタッフたちも、“地上業務”などへのシフトが始まるか。

航空業界のANAなどは、地上スタッフなどをまったく違う会社や団体へ派遣し、出向するケースも出てきた。

列車内サービスは、コロナショックからの回復とともに復帰するか、それとも……。