鉄道好き、阪急好きな人、大阪府吹田市は、下を向いて歩こう。マンホールに鉄道駅の風景が描かれているから―――。

吹田市下水は阪急電鉄とコラボレーションし、2月1日から、北千里駅・山田駅・吹田駅をデザインしたマンホール蓋を、各駅付近に設置する。

北千里駅のマンホール蓋デザインは、日本で初めて自動改札機を設置した当時の写真を加工して表現。

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また山田駅と吹田駅は「市民の方々になじみのある風景を」と下水道部の職員が実際に撮影したものを採用した。

北千里駅…1967年3月1日開業

阪急千里線の終点で、日本で初めて自動改札機を設置した駅としても有名。

この駅構内の改札口付近には、鉄道むけ自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会 IEEE(アメリカ電気電子学会)より『IEEE マイルストーン』に認定され、受賞を記念した銘板が設置されている。

この北千里駅デザインマンホールは、北千里駅 ロータリー付近に設置する。

山田駅…1973年11月23日開業

山田駅は、大阪モノレールへの乗換駅であり、駅周辺には商業施設 デュー阪急山田や、子育て青少年拠点 夢つながり未来館(ゆいぴあ)などもある。

また、1970年大阪万博開催時には、山田駅の北側に臨時の 万国博西口駅 が設けられ、駅から直接会場まで行けた。

山田駅デザインマンホールは、山田駅 東改札口付近に設置する。

吹田駅…1964年4月10日開業

現在の駅名看板には 吹田駅(吹田市役所前)と副駅名がある。これは千里ニュータウン開発による沿線人口増加に備え、当時、千里山線(現 千里線)の駅を統廃合して駅間距離を適正化したことから。

旧吹田駅を廃止し、市役所前駅のホームを延伸して現在の吹田駅が誕生。また吹田市役所の最寄りにあり、吹田市の玄関口という存在に。

吹田駅デザインマンホールは、吹田駅 西改札口付近(吹田市役所内)に設置する。

南千里・千里山・関大前・豊津も順次設置、あのキャラもしれっと登場

吹田市下水道部では、2018年から観光名所などをデザインしたマンホール蓋を設置してきた。

同市のデザインマンホールは、下水道事業に興味をもってもらうとともに、吹田の魅力を発信しようと同部が企画したもの。

これまで、Panasonic Stadium Suita が本拠地のガンバ大阪、紅葉の名所 三色彩道(さんしきさいどう)のほか、交通の要衝として発展してきた「鉄道のまち吹田」をPRすべく、大阪モノレール、北大阪急行電鉄、JR 西日本、Osaka Metro とコラボレーションし、万博記念公園駅・桃山台駅・東海道線吹田駅・江坂駅をデザインしたマンホール蓋を設置した。

今回の阪急電鉄とのコラボでは、北千里駅・山田駅・吹田駅に続き、残る同市内にある阪急電鉄の4駅、南千里駅・千里山駅・関大前駅・豊津駅をデザインしたマンホール蓋も、順次設置していく予定。

吹田市のこうしたデザインマンホールには、同市イメージキャラクター「すいたん」がどこかに必ず登場しているから、探してみて。