JR北海道は、日高線 鵡川~様似 が3月31日で鉄道事業を廃止するのにあわせ、「日高本線記念入場券」を発売する。

今回は、新型コロナウイルス感染拡大予防のために、駅での発売に先行し郵送発売を受け付ける。

内容は、駅名標(アクリル製)を模した苫小牧駅から様似駅までの全29駅の記念入場券と、記念入場券を収納できる台紙がセットに。

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販売額は5800円(日高本線全29駅×普通入場券200円)。子ども用の設定はない。

郵送希望者は、JR北海道公式HP「2021.02.02 日高本線記念入場券を発売いたします」の申込方法(PDF)に従って購入を。2月2日~21日必着。別途送料が710円かかり、合計6510円。

また、この「日高本線記念入場券」と一緒に日高本線に関係する「北の大地の入場券(苫小牧駅・新冠駅・静内駅・浦河駅・様似駅の5駅セット)」の購入を希望する場合は、あわせて郵送販売を実施する。

駅での発売は2月26日から、苫小牧駅と静内駅で販売。「発売状況等により在庫切れとなる場合があるので、郵送での申し込みをおすする」という。券番号を指定しての購入はできない。

―――日高線 苫小牧~様似 146.5km は、大正時代に開業した2つの軽便鉄道、苫小牧軽便鉄道と日高拓殖鉄道がルーツ。

このうち鵡川(むかわ)から先、様似までの116kmは、2015年から重なった災害で不通。鵡川~静内、静内~様似の2系統で代行バスがつないでいる。

JR北海道はことし10月27日、日高線 鵡川~様似 を2021年11月1日に廃止すると国土交通省に届け、国はJR北海道に対し「廃止の日を2021年4月1日に繰り上げたとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認める」と通達。当初より7か月、廃止日を繰り上げた。