白杖・車椅子利用者を早期に検知、駅員へ通知するシステムも

実証実験イメージ 画像:京阪電鉄

また、京阪電鉄と株式会社アプリズム(以下、アプリズム)は2021年2月19日から4月末まで、白杖および車椅子の利用者をIoTカメラで検知し、駅係員にリアルタイムで通知する実証実験を行う。

同駅の改札付近にAIによる画像認識が可能なIoTカメラ「Vieurekaカメラ」(パナソニック株式会社製)を設置。改札を通過した白杖または車椅子利用者を自動で検知し、駅係員が利用する業務用携帯電話などの端末にリアルタイムで通知するという仕組みだ。

実証実験ではAIによる検知精度を検証するほか、駅係員が早期に気付くことで必要なサポートや見守りに役立つかどうかといった運用面の検証を行い、今後の更なる技術革新につなげていく。3月31日までは画像データの分析によるAIの検知精度向上に取り組み、駅係員への通知は4月1日から開始する予定。

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「Vieurekaカメラ」は、アムニモ株式会社製のLTE ルーターで「PoE給電」(LANケーブルで電源を確保するシステム)を行うため、コンセントの設置工事などが不要となり、導入準備が短期間で済むメリットもあるという。

鉄道チャンネル編集部