誰もが快適に利用できる鉄道に 国のバリアフリー整備目標改定 新幹線には車いす用フリースペース
心のバリアフリーが鉄道やバスによる移動円滑化の鍵
最後は、最近重視されるようになった「心のバリアフリー」。心のバリアフリーとは、いろいろな心身の特性や考え方を持つ人が、理解を深めようとコミュニケーションを取り、支え合うこと表します。内閣府は「公共交通機関利用時の配慮に関する世論調査」の結果を2021年1月に発表していますが、その中から「心のバリアフリー」に関する項目を取り上げましょう。
「心のバリアフリーが広がり、お互いを理解し支え合うことが、公共交通機関による移動円滑化に必要か」の質問では、「そう思う」が96.1%と圧倒的。「そう思わない」は3.5%の少数でした。「心のバリアフリー」を広めるために効果的な取り組みでは、「学校などでの教育」が68.7%でトップ。「テレビ・ラジオでの啓発活動」の61.5%、「車内や駅構内などでのアナウンスやポスターでの啓発活動」の61.4%が続きました。
文:上里夏生