30年越しで実現、大和西大寺駅南口駅前広場や自由通路が供用開始
奈良市が昭和63年7月から約33年間にわたり整備を行ってきた「近鉄西大寺駅南土地区画整理事業」の工事が3月末に完成し、大和西大寺駅南口駅前広場を4月1日から供用開始する。
また、北口駅前広場はエスカレーターや階段周辺の整備を行い、3月末から暫定的に使用を開始。
さらに近鉄大和西大寺駅 自由通路が完成し、駅の南北の往来が24時間可能になった。
これまで大和西大寺駅南側は、事業施行前は建築物が無計画に建てられ、駅までのアクセスが困難な状態だった。
今回の区画整理で生み出された公共用地により、駅前広場が整備されたことで、自動車での駅へのアクセスがかんたんになった。
また近鉄大和西大寺駅は、本市中心市街地の近鉄奈良駅と大阪・京都・橿原方面を結ぶ、観光・通勤における奈良市最大の交通結束点という位置づけから、南口駅前広場に多機能トイレや子ども用トイレを持つ「おもてなしトイレ」を設置した。
大和西大寺駅南側
昭和63年当時、大和西大寺駅南側は計画的ではないミニ開発が進行していたが、市の区画整理により、平成3年に本格的な整備工事に着手し、駅周辺の仮換地ではマンションや住宅が多数建設されるようになった。
今回、新しくなった南口駅前広場には、身障者用昇降場が1か所、タクシー乗り場・降り場が各1か所、バス乗降場が3か所、観光バス乗降場が2か所、一般車乗降スペースなどが設置され、おもてなしトイレが4月上旬から使用開始になる。
大和西大寺駅北側
大和西大寺駅北側は、駅前広場面積を現在の1,900平方メートルから4,000平方メートルへと広げる計画。
北口駅前広場には、身障者用乗降場が1ヵ所、タクシー乗降場が1ヵ所、バス乗降場が2ヵ所、一般車乗降スペースなどが設置される。
こうした整備で、これまで狭かった道路を拡幅し、クルマの対向もしやすくなったという。