記念感謝動画のワンシーン

2021年3月28日に開業20周年を迎えた埼玉高速鉄道(SR)は、「20周年記念感謝動画」を制作し、動画投稿サイトのYouTubeで公開している。

埼玉県川口、さいたまの両市を走るSR埼玉スタジアム線は赤羽岩淵―浦和美園間14.6kmで、赤羽岩淵で接続する東京メトロ南北線と相互直通運転する。本社を置く起終点の浦和美園駅が不動産ローン会社による「本当に住みやすい街大賞2021」で、コロナ禍による郊外志向にも乗って10位にランクされるなど、存在感を高めている。

SRは東武鉄道アーバンパークラインと接続する岩槻、さらにはJR東北線と接続する蓮田への延伸構想があり、地元の埼玉県やさいたま市が前向き姿勢を示すなど、将来の発展可能性に期待が持てる鉄道だ。

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感謝動画は13分強。路線計画から建設、2001年3月の開業までの歴史をたどりつつ、駅、運転、保守といった現場社員がそれぞれの作業を紹介、「お客さまに安全な車両を提供できるよう努力しています」などと決意表明している。

次いで、見沼たんぼや埼玉スタジアム2002、川口市立文化財センターをはじめとする沿線スポットを紹介。沿線の人たちがSRにエールを送り、SR本社でのカルチャー書道スクールを主宰する講師が「埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線2021年3月28日開業20周年」の鮮やかな筆さばきを披露して締めくくる。

また、SRは「開業20周年記念乗車券」を発売。台紙に2000系電車のイラストや利用客数の伸びをグラフであしらい、全線有効の1日乗車券3枚をセットした。発売・有効期間は2021年6月30日まで。発売箇所はSR線各駅(赤羽岩淵駅を除く)。発売数5670セット。

文:上里夏生
(画像:埼玉高速鉄道)