4月6~15日の10日間は、春の全国交通安全運動。

大型連休を1か月後にひかえたいま、鉄道線路と車道・自転車道・歩道などが平面交差する踏切を渡るさいの、自動車ドライバーが意識するルールを、全日本交通安全協会がことし4月に発行した教本改訂版をもとに、あらためてチェックしていこう。

まず、基本は「一時停止と安全確認」

自動車ドライバーは、踏切を通過するときはまず、「一時停止と安全確認」が基本。「踏切を通過しようとするときは、その直前(停止線があるときは、その直前)で一時停止をし、窓を開けるなどして自分の目と耳で右と左の安全を確かめなければならない」。

また、急いでるからって、見切り発車などはもちろん禁止。「警報機が鳴っているときや、遮断機が降りていたり、降り始めているときは、踏切に入ってはいけない」。

そしてクルマの流れに任せて踏切に入るのも危険。「踏切の向こう側が混雑しているため、そのまま進むと踏切内で動きがとれなくなるおそれがあるときは、踏切内には入ってはいけない」。

踏切で故障したときは、「迷わず非常ボタン」

踏切で動きがとれなくなったときは、次の要領で「一刻も早く列車の運転士などに知らせるとともに、クルマを踏切の外に移動させなければならない」。以下、全日本交通安全協会 教本から抜粋。

(1)警報機のある踏切では、警報機の柱などに取り付けられている押しボタン式の踏切支障報知装置(非常ボタン)を活用する(押す)。

(2)踏切支障報知装置のないところでは、携帯している発炎筒などを使い、列車にわかるようにできるだけ早く合図をする。

(3)発炎筒などがなかったり、使い切ってしまったときは、煙の出やすいものを付近で燃やすなどして合図する。

―――時と場合、ケースによって対処は違ってくるかもしれないが、自動車メディア各社は同様に「踏切トラブル 迷わず非常ボタン」「慌てず非常ボタンを押す」などと伝えている。

(画像はイメージ)