2022年秋ごろの開業をめざして建設がすすむ、九州新幹線 武雄温泉~長崎。西九州ルートや長崎ルートなどと呼ばれていたなか、今回、正式に路線名が「西九州新幹線」に決まった。

JR九州は決定理由について、「九州の西部に位置する地域を呼称する「西九州」を冠した路線名称にすることで、西九州を広く全国にPRし地域全体の発展に寄与したいとの思いや、地元の皆さまからも末永く愛され、親しみを持っていただきたいという思いを込めて決定させていただきました」と伝えている。

JR東日本の新幹線には、新在直通ミニ新幹線のなかに、山形新幹線や秋田新幹線といった呼び方があり、終着駅の県名をとって長崎新幹線と呼ぶのではという声もあった。

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武雄温泉~長崎を含む、博多~長崎の西九州ルートは、約143kmの新幹線ルート。

武雄温泉~長崎は、フル規格で整備がすすめられ、武雄温泉駅で対面乗換方式(リレー方式)により2022年秋ごろ開業する予定。

この対面乗換方式による運行の場合、長崎~博多の所要時間は、乗換時間も含めて、最速約1時間20分(国土交通省試算)。

現行の特急かもめ1時間50分(最速)と比較し、所要時間は約30分短縮する。

今回、長崎新幹線とせず、西九州新幹線と大きなエリアでとらえたのは、「フル規格ですすめるから県名じゃなくてエリア名なのか」「佐賀県も通るからじゃないか」といったTwitter投稿もあった。

東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、西九州新幹線。九州という地名が重なる点も新しい。