近畿日本鉄道などの近鉄グループホールディングスは、2022年以降に新たな観光特急の運行を計画。また、夢洲と近鉄沿線観光地を直通で結ぶ列車の運行を継続検討していく。

2021年5月14日発表の、2024年度までにむけた近鉄グループ中期経営計画2024に同内容が記された。

概略図には、古都奈良の文化財(世界遺産)、紀伊山地の霊場と参詣道(世界遺産)、伊勢志摩国立公園と、夢洲(ゆめしま)を結ぶイメージが描かれている。

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近鉄HDは、2025年開催 大阪・関西万博会場の夢洲へ、Osaka Metro(大阪メトロ:大阪市高速電気軌道)中央線や近鉄けいはんな線、近鉄奈良線を介して直通列車を運転させる計画をすでに公表していた。

大阪メトロ中央線は、東京メトロ丸ノ内線や銀座線などと同じく、線路脇にあるもうひとつのレールから電気を送受する第3軌条方式で直流750V。

近鉄奈良線は架線からパンタグラフで電気を送受する架空電車線方式で直流1500V。ともに軌間は1435mm(標準軌)で、大阪メトロ中央線と直通する近鉄けいはんな線と、近鉄奈良線の線路は生駒駅付近でつながっている。

この電気方式が異なる近鉄けいはんな線と近鉄奈良線を行き来できる、第3軌条方式と架空電車線方式の両方式に対応できる新型車両を開発するという構想もある。

近鉄HDはこのほか、ダイナミックプライシング導入や、自動運転の研究などもすすめていく。

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