渋沢栄一が関わった函館市電に新たな構想が浮上

2021.05.16

本線 函館駅前~函館どつく前 2.9km、湯の川線 湯の川~松風町 6.1km、宝来・谷地頭線 十字街~谷地頭 1.4km、大森線 松風町~函館駅前 0.5km の、合計10.9 km 2系統で運転する北海道の路面電車―――函館市電。

この函館市電のルーツは、明治期に設立された亀函馬車鉄道(きかんばしゃてつどう)、のちの函館馬車鉄道。現在の函館どつく前と函館駅付近を結ぶ路線が最初だった。

軌間が1372mmだった東京馬車鉄道や小田原馬車鉄道(現 箱根登山鉄道)にならって開業したことから、馬車軌道などといわれた軌間1372mmが踏襲されて、いまも同軌間で運営が続いている。

ことし2021年のNHK大河ドラマで注目を集める渋沢栄一は、この函館馬車鉄道の株主になり、さらに同社と合併する函館水電も株主になり電化した。

渋沢栄一没後は、道南電気軌道を経て市営化。現在にいたっている。

函館市電の最盛期は、市営化後の1950年代から1970年代にかけて。現在の合計10.9kmを含む17.9kmの線路がのび、12系統の路線網がはられていた。

そんな函館市電にことし、新しい話題が飛び出した。現在の東側の終着駅、湯の川電停から4kmほどしか離れていない函館空港まで、線路を延伸させるという構想。

函館空港へは、道路延伸のほうがひと足早く動いている。この春には、函館新外環状道路(国道278号) 函館空港インターチェンジ(IC)~赤川ICの7.6kmが開業し空港アクセスが向上した。

函館市電も空港へ延伸すれば、空港アクセスの冗長性(リダンダンシー)にも貢献する見込み。

―――渋沢栄一もまさか、函館市電が空港アクセスのモビリティへと進化するとは描いてなかったか。実現すれば、空港アクセスを担う路面電車という、国内では珍しい存在にもなるかも。

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