札幌駅前にインキュベーション施設 jekiが北海道の起業家やスタートアップ企業を支援
JR東日本グループのジェイアール東日本企画(jeki)は2021年6月15日、札幌市のJR札幌駅近隣に、起業家やスタートアップ(ベンチャー)企業を支援するインキュベーション施設「HOKKAIDO xStation01 -Social Good Birth Hub-(ホッカイドウ・コネクテッドステーションゼロワン・ソーシャル・グッド・バース・ハブ)」をオープンする。
〝今までにない地方創生伴走型支援スペース〟がうたい文句。JR東日本グループの知名度やネットワークを活用して、「北海道から首都圏や全国、そして海外とつながるハブ機能」を構築する。
jekiは創業時の広告事業から、最近は地方創生に力を入れる。仕事用のデスクや打ち合わせスペース、インターネット通信環境を備える札幌のインキュベーション施設は、「人材育成」「観光振興」「販路開拓支援」などをキーワードに、全国で活躍する地域プロデューサーとのネットワークを活用しながら、地域課題の解決や新たなソーシャルビジネスの創出を目指す。
施設が入居するのは札幌市中央区北5条西5丁目のJR GOGO SAPPOROビル6階で、オーナーはJR北海道グループの北海道ジェイ・アール都市開発。JR東日本は東急電鉄、JR貨物とともに観光列車「THE ROYAL EXPRESS」のJR北海道管内線区への運行などでJR北海道の事業再生を支援するが、今回のjekiのインキュベーション施設開設についても、企業の垣根を超えた、JRグループのネットワークを活用する相互支援策という見方も可能だ。
施設のコミュニティラウンジは、最大126席のスペース。会員利用を中心にしながら、非会員のドロップイン(立ち寄り利用)も受け付ける。
文:上里夏生
(画像:jeki)