真岡鐵道 真岡線のモオカ14形気動車といっしょに、埼玉工業大学の自動運転バスが走る―――。

ここは栃木県茂木町。真岡線の終着駅、茂木駅から徒歩10分の道の駅もてぎ。

この道の駅もてぎと茂木駅を結ぶコースで、埼玉工業大学の“動く教材”自動運転バスが走り出した。

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栃木県が推しすすめる自動運転バス実用化「栃木県ABCプロジェクト」の第一弾「自動運転バスに乗ろう@茂木町」で、6月6~20日(月曜日をのぞく)の13日間、9~16時の間に1日5往復・10便で運行する。

栃木県内在住者は、ネットで事前申し込みが完了すると試乗できる。

また、自動運転バス実証実験コースの途中には、真岡鐵道 真岡線の笠間街道踏切・茂木街道踏切という2か所の踏切をわたる区間もある。

今回の試験運行では、実用化を想定し、踏切通過時はマニュアル(手動)で運転する設定に。

埼玉工業大学 工学部情報システム学科 渡部大志教授は「真岡鐵道の列車と並走するように自動運転プログラムを設定することもできる」という。

栃木県が主導で2025年の実用化をめざす、JR東日本・真岡鐵道・東武鉄道も構成委員に

「栃木県ABCプロジェクト自動運転バスに乗ろう@茂木町」の初日は、栃木県の福田富一知事、茂木町の古口達也町長らがその“走り”を体験。

アイサンテクノロジー佐藤直人取締役、埼玉工業大学工学部情報システム学科 渡部大志教授、損保ジャパン 岡村真以子 主任(Tier IV)、建設技術研究所 鈴村雅彦 主幹らが見守るなか、埼工大 自動運転バスは急カーブ・急勾配の連続する道を難なく自動運転レベル2で走り通した。

この栃木県ABCプロジェクトは、2025年度に自動運転システム(Autonomous)を導入した路線バス(Bus)の本格運行をめざし挑戦(Challenge)する栃木県主導のプロジェクト。

今回の茂木町での試験運行を皮切りに、那須塩原市、宇都宮市、日光市、真岡市など10か所で、2025年度までの4年間にわたり、実証実験を重ねていく。

こうしたプロジェクトを推進する栃木県無人自動運転移動サービス推進協議会には、JR東日本、東武鉄道、真岡鐵道、みちのりホールディングス、栃木県バス協会、栃木県タクシー協会、日産自動車、本田技研工業(ホンダ)、NEZASホールディングス、宇都宮大学などが構成委員として参画。

―――JR東日本や東武鉄道などの鉄道と、自動運転バスがどう連携するか。今後の動きに注目を。

◆埼玉工業大学の“走る教材” 自動運転バスが栃木県の実証実験に挑戦、6/6-20 茂木町で事前予約制 無料試乗会を開催
https://tetsudo-ch.com/11506589.html