2021年7月16日 金曜日、あさ9時ちょうど。東京駅。16番のりばに白いLEDランプ2灯左右4灯を大阪方に照らしてゆっくり出ていくのは、新幹線のぞみ213号。

車両はN700S。きょうはJ13編成。新大阪に定時11時30分着をめざして、ゆっくりと東京を離れていく。画像は新幹線N700Sイメージ。

N700Sのぞみ213号は、3分前に東京を発った新幹線こだま711号新大阪行きを新横浜で追い越す。このこだま711号も、N700Sが入る。東京駅の9時前は、N700Sが並んで出発待機するシーンがある。

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新横浜から先、N700Sのぞみ213号は、定期列車のなかで6分前を行くN700系のぞみ303号新大阪行きと、9分後ろを走るN700系のぞみ19号博多行きの間を走っていく。

自由席の客の入り具合は、東京駅を出たときは先頭1号車が9人、2号車が21人、3号車が38人。1号車は、富士山が見えて日差しが差し込まない2列席(D・E)の2列とも空いてる席があった。

新横浜を出たときには、2号車は40人を超える。富士山側 窓側E席はすべて埋まり、3列席(A・B・C)は窓側A席が埋まり、C席が7人という具合。

また新横浜を出てアテンダントと車掌のアナウンスが入り、アテンダントが「酒の販売はしていない」と、車掌は感染症対策を説明していた。

車内販売のワゴンサービスが2号車自由席にやってきたのは、新富士と静岡の間。N700Sは、デッキ・客室ドア上のLED表示に現在走行中の駅間が表示される。

客層は仕事7割、旅行2割という感じ。こちらも2人で仕事で、まわりはノートパソコンを広げる客が多い。

車内Wi-Fiは、docomo系やShinkansen Free Wi-Fiもよく入る。PCからいったん目を上げて客室を見渡すと、窓周り、ルーフ、肘掛けなどに曲線を多用しているあたりが、従来モデルのN700系と違う感じ。まだ新車のにおいがして、うちの人は「ちょっと慣れない」とも。

また最新ダンパーなどのせいか、N700系よりも揺れ戻しがやわらかく短いピッチで立ち直る感じ。そのぶん“硬さ”も感じる。

ちなみにこのN700Sのぞみ213号、新大阪に11時30分に到着すると、その2分後の11時32分に新大阪を発つ新幹線こだま851号に接続する。

この車両が2021年春ダイヤ改正時点ではJR西日本500系8両編成を使用する列車。

最新のN700Sで新大阪へ最速で行き、そのあとスローペースでひと駅ずつ行く名車500系に乗り継げるという“令和の新幹線劇場”を体験できる。

(画像:TETSUYA氏/PIXTA)

◆成田空港 14:35発 快速 逗子行き E235系 7号車モハE235-1210から
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