自動車整備業者に向けたITソリューション事業を展開するディーアイシージャパンは、7月20・21日、オンラインイベント「アクセル on DX」を開催。

「自動車整備業界のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化」をテーマに、各業界の経営層や有識者など7名のゲストが登壇し、2日間で9つの講演・セッションを実施した。

今回はその講演ポイントを公開。また、講演アーカイブ映像がディーアイシージャパン公式ホームページ内で9月30日まで公開されているから、こちらもあわせてチェックを↓↓↓
https://www.dicjapan.co.jp/event/202107archive/

「やさしく学ぶ自動車サービス業のDX」~事業課題はDXで解決できる~カナン エバンジェリスト 桂木夏彦 代表取締役

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いま、自動車販売・整備等の自動車サービス事業者は、「お客様の変化」「働き方の変化」「自動車の変化」という3つの変化に直面し、その対応が大きな課題に。

ビジネス環境の激しい変化に対応するために不可欠なDXについて、DXの本質、自動車サービス事業者が理解しておきたいポイントについて桂木夏彦 代表取締役が講演。

いま注目されているDXと、その先にある生産性向上について、今後の自動車整備業界の変化・発展を意識したビジネス展開の必要性を説明した。

「生産性の向上 ~わくわくイキイキ仕事をする組織は生産性が高い!?~」AOS総合研究所 西脇実 代表取締役

内燃機関の終焉、少子高齢化など環境変化のなか、難しくなってくるのが経営の舵取り。

高度成長期は売上、バブル崩壊後は粗利、現在は生産性が重要という。

売上規模ではなく、なぜ生産性なのか? 生産性とは何か? 業界平均は? どうすればあがるか?

これらは事業経営に不可欠な知識情報として、業界指標と自社の生産性、生産性をあげる活動について西脇実 代表取締役が公演した。

エーミング(特定整備)やシステム刷新などのトレンドも解説

続くユーザー事例紹介では、同社のユーザー企業が登壇。

エーミング(特定整備)、企業の世代交代、基調講演を受けての生産性向上につながる具体的な取り組み、人材育成、システム刷新など多岐にわたる注目のテーマが並び、各テーマに精通した企業による業界の最新トレンドや事例、今後の展望についてインタビュー形式でのセッションした。

ディーアイシージャパン主催「アクセル on DX」は、自動車整備業界の「DX化のさらなる推進」と「自動車整備業界の活性化」をめざして実施。

車両の電動化をはじめとする整備領域の広がりや車検自体の電子化など、DXが業界としてスタンダード化していくことを見すえ、「DXとは何か」という基本的な部分から、実際の現場ではどのように取り入れているのかという応用まで、新しい情報や気づきを得られるプログラムをセットしている。

なぜ自動車整備業界にDX化が必要か

ディーアイシージャパンは、自動車整備業界の現場レベルの課題として「業務のペーパーレス化」と「コロナ禍における非接触対応」の2つをあげている。

ペーパーレス化は、「受付業務など紙を使用せざるを得ない場面も多々あるなか、見積りをはじめとした工程の一部をペーパーレス化すれば、業務効率が上がる。顧客にも、働く側にとっても時間短縮のメリットが大きく、解決すべき課題」。

非接触対応については、「自動車整備業界は対面で客と接する機会が多く、なかなか非接触対応が難しいビジネスモデル。しかし、非接触対応で日々の業務を推進できる仕組みがあれば、より安心してサービスを利用できる。ここでも、DXによる課題解決の考え方が重要」という。

ディーアイシージャパンのDX領域サービス

こうした自動車整備業界の課題にむけ、ディーアイシージャパンは次のようなDX領域サービスをラインナップしているという。

◆Welcome AI ナビゲーションシステム―――来店された車両のナンバープレートをカメラで識別。客の表示、予約情報との照会、来店回数をカウント。

◆タブレットシステム(非接触)―――整備士がタブレットに各顧客の点検結果を入力。入力内容をもとに見積データが完成、顧客担当者はそのデータをもとに商談が可能、同時にペーパーレス化。運用次第では、クラウド上にアップロードした見積データを使いつつ、Zoomなどと組み合わせることで顧客と非対面で立ち合いお見積りが可能。

◆Web予約システム(非接触)―――ユーザーのホームぺージに予約カレンダーのリンク先を設置。顧客はそのカレンダーから予約したい日時を入力する。その後、SMS等で受付完了の旨が送付される。既存製品「一等書記官」と連動させることで円滑に運用ができる。

◆自営サブスク管理―――自社にて運営しているカーリースやレンタルの契約管理、入金予定表の作成、請求予定表から口座振替依頼データの作成、出力、取り込みまで、一括管理する。

◆OSS & e-HOTEKI―――電子保適証サービス(AIRAS)とOSS申請共同利用システム(AINAS)どちらにもシステム上からデータを送信することができるソフト。電子適合標章は24時間365日発行が可能。

◆仁王バックアップサービス―――日々のバックアップデータをDICクラウドサーバーで預かるサービス。広域な自然災害等を考慮し、複数のサーバーにて保管し、顧客のバックアップデータが万が一失われた場合は、仁王バックアップサービスからバックアップデータを渡せる。