日立製作所のアルミニウム合金ボディ A-train を骨格とし、2001年から2005年にかけて日立製作所や東急車輛製造、近畿車輛でつくられたJR東日本の特急型車両―――E257系。

側面に武田菱のカラフルな彩りを入れたE257系0番代(松本車両センター)は登場当時、中央線 特急 あずさ かいじ を担い、国鉄特急形車両183・189系などを置き換えた。

のちに中央線新型特急車両E353系の登場で、2019年に中央線 定期特急列車運用から降りた。

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いっぽう、菜の花の黄色と青い海を想わせる房総特急むけE257系500番台(幕張車両センター)と、武田菱の0番代をベースに機器・設備を更新して登場したのが、E257系2000番台・2500番台。

伊豆の空と海を想わせる濃いブルーの帯を入れるE257系2000番台・2500番台は現在、大宮総合車両センターに所属し、東海道線 特急 踊り子 を担っている。

この大宮総合車両センターには、緑色の帯をまくE257系がいる。

それが、E257系5000番台・5500番台。いわゆる波動用と呼ばれ、臨時列車や企画列車など、定期運用などにつかず待機し、ニーズがあると対応する遊軍のような存在。

5000番台は9両編成(画像↑↑↑)で、現在OM-91編成とコードされた1本が待機している。5500番台はその5両編成バージョン。

8月中旬には、このE257系5000番台OM-91編成が、新宿と館山などを総武線・内房線経由で結ぶ特急 新宿さざなみ を担い、黄色いE257系が走る内房線を行き来し、注目を集めた。

◆南越谷→鎌倉 E257系、大宮→越後湯沢 485系で9月に臨時快速を運転(鉄道チャンネル)
https://tetsudo-ch.com/11671851.html

◆異彩を放つ色付きE257系、房総色に赤や緑を添えて(鉄道チャンネル)
https://tetsudo-ch.com/11182634.html

(Photo:Jun Kaida / PIXTA)